【編集長の視点】大荒れ気象を先取りして厳冬関連株にヒット・アンド・アウエイ=浅妻昭治

2012年12月10日 11:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットセンサー>

 年末もいよいよ押し詰まり、12月第3週は、大荒れ模様となろうとしている。株式相場や12月16日に投開票日を迎える衆議院選挙のことではない。気象状況である。すでに北海道地方には、暴風雪が吹き荒れ送電線の断線による地域全域の停電が伝えられている。11月末の4日間にわたる広域停電に続くライフラインの途絶であり、厳寒地域の北海道地方では住民の生き死に直結する緊急事態となっている。

 気象庁も、12月7日に異常天候早期警戒情報を発表、12月12日から12月21日までに強い寒気が流れ込み、北日本と沖縄を除く全域で全国的に気温が低く推移する恐れがあると観測して注意を喚起した。3か月予報でも、すでに当初の暖冬予報を気温低下予報に軌道変更しており、ユーラシア大陸東岸から偏西風に乗って流れ込む寒気団が、ベーリング海付近に停滞するブロッキング高気圧に遮られて北日本に居座り、異常天候に拍車をかけている。今年の流行語大賞の候補にもなった「爆発低気圧」などの大見出しが、今後、新聞各紙の紙面に踊ることも想像に難くない。

 となれば、この天候異変に敏感に反応しそうな銘柄は、厳冬関連株である。かつての兜町では、厳冬関連株といえば、必ず「重衣料」というキーワードが返ってきた。木枯らしに煽られるなかオーバー、コートの襟を立てて前屈みで歩く証券マンの姿が連想され、関連株としてコート関連の山陽商会 <8011> (東1)などが、定番銘柄として買われた。

 ところが、この「「重衣料」はいまや死語に変わって、「ウオーム・ビズ」に取って変わられ、さらにそれが、機能性インナーなどと称されて主役の座に君臨するようになった。ファーストリテイリング <9983> (東1)の「ヒートテック」、「ウルトラライトダウン」などがこの代表で、同社の株価も、この冬物販売好調で11月の月次国内売上高が、2ケタ増となったことに反応、年初来高値を更新したばかりである。同社に機能性素材を供給している東レ <3402> (東1)とともに、さらに株価的な脚光が浴びる展開も想定される。

 月次売上高が好調に推移しているのは、カジュアル衣料のチェーン業界全体に広がっている。ユナイテッドアローズ <7606> (東1)は、アウターのほか、グローグ、マフラーの防寒アイテムまで好調に推移して売り上げを伸ばし、ライトオン <7445> (東1)も、メンズ、ウィメンズとも保温・発熱機能付きのボトムス、モッズコートが堅調に推移してプラス転換した。この関連では、猛暑関連の月次売上高に関連して連続ストップ高したジーンズメイト <7448> (東1)なども穴株思惑を誘いそうだ。

 しかし、異常天候が今後、さらにライフライン途絶を増幅するようなら、厳冬関連株は、このアパレル関連株の株価上昇のみにとどまらない可能性が出てくる。大荒れ模様の12月第3週は、これを先取り関連株のヒット・アンド・アウエイの投資戦略が成立することになる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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