【アナリストの眼】株価上放れ場面接近のフランスベッドHD、今期大幅増益

2012年11月27日 10:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  フランスベッドホールディングス <7840> は、メディカルサービス事業(介護福祉用具レンタル、通所介護施設運営など)、インテリア健康事業(ベッド、リハビリ商品など)を展開している。株価は高値圏でのボックス展開が続いているが、上放れのタイミングが接近しているようだ。

  今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比3.6%増収となり、営業利益は同39.0%増、経常利益は同40.4%増、純利益は同2.6倍の大幅増益だった。メディカルサービス事業は同6.4%増収、インテリア健康事業は同0.3%増収となり、いずれも営業損益が改善した。なお連結子会社の東京ベッド・千葉工場の火災に伴い特別損失2億13百万円を計上したが、保険金収入に伴う保険差益3億99百万円を特別利益に計上した。

  通期の見通しについては前回予想を据え置き、売上高が前期比5.8%増、営業利益が同42.7%増、経常利益が同41.2%増、純利益が同2.5倍の大幅増益見込みとしている。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.0%、営業利益が39.5%、経常利益が39.4%、純利益が48.6%である。営業利益と経常利益の進捗率がやや低水準だが、介護福祉用具や在宅医療機器の拡販などで営業損益の改善を見込み、通所介護施設の期中の新設も寄与する模様だ。

  株価の動きを見ると、11月13日に直近安値となる161円まで調整したが、足元では170円近辺に戻している。11月2日に発表した第2四半期累計業績に対する反応は限定的で、概ね160円~180円近辺でボックス展開のようだ。11月26日の終値170円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS5円40銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3円50銭で算出)は2.0%近辺、そして実績PBR(前期実績の連結BPS163円48銭で算出)は1.0倍近辺となる。

  週足チャートで見ると13週移動平均線を挟み、高値圏でのボックス展開となっている。ただし日足チャートで見ると、レンジ下限からの反発局面に入っている。煮詰まり感を強めているだけに、ボックスレンジから上放れのタイミングが接近しているようだ。好業績見通しに加えて高齢化社会関連というテーマ性も支援材料だろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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