日立、英ロンドンの欧州鉄道研究開発センターが業務を開始

2012年10月10日 17:51

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 日立製作所は10日、同社の欧州現地法人である日立ヨーロッパ社が欧州における鉄道システム事業の支援と現地主導による研究開発の強化に向けイギリス・ロンドン市内に設置した「欧州鉄道研究開発センター」の業務を本日より開始すると発表した。同センターでは、欧州市場向けの鉄道車両のデザインや保守・製造技術、信号システム、運行管理システムなどの研究開発を行う。

 今回業務を開始した「欧州鉄道研究開発センター」は、「輸送・エネルギー・環境研究所」内の一部門として鉄道システム関連事業の技術支援、研究開発を行う専門組織。今後、日立が英国に建設を予定している鉄道車両の生産拠点にも同センターのスタッフを駐在させる予定。

 鉄道システム事業は日立の注力事業の一つ。欧州では2012年7月に、日立レールヨーロッパ社が英国運輸省の都市間高速鉄道計画につき、日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ社」を通じ正式契約を締結。さらに、8月には英ネットワーク・レール社より列車運行管理システムのプロトタイプを受注するなど事業を拡大している。

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