【注目の決算発表】日産車体は3連騰、1Q業績V字回復で割り負け訂正買いが増勢

2012年7月27日 15:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日産車体 <7222> は27日、17円高の850円と3日続伸し、7月5日につけた年初来高値898円を視界に捉えている。前日26日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、V字回復して着地し、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績を100%以上上回ったことを評価して割り負け訂正買いが増勢となっている。

  同社第3位大株主となっている外資系ファンドのOM02関連の思惑も続いている。1Q業績は、前年同期比27%増収、2.7倍経常増益とV字回復し、純利益は、14億4400万円(前年同期は6億4700万円の赤字)と黒字転換した。利益は、すでに2Q累計予想値を7300万円~6億4400万円上回った。

  日産自動車 <7201> から受注の自動車生産は、今年2月生産終了の輸出向け「ピックアップ」の減少はあったが、前年同期の東日本大震災に伴う減産が一巡して回復、「クエスト」や「インフィニティQX56」などの輸出向け車種の増加や、エコカー補助金復活による国内向け「ADバン」の増加、さらに6月発売の「新型NV350キャラバン」の台数増加などが加わって、売り上げ台数が15%増の4万4228台と伸びたことが要因で、純利益は、前年同期計上の震災災害損失が減少して黒字転換した。

  2Q累計・3月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、30億円(前期比53%減)と続落を見込んでいる。

  株価は、今期業績の連続減益予想で年初来安値に迫る760円まで調整、大株主思惑で年初来高値898円まで反発し、800円台固めを続けてきた。PERは43倍台と割高だが、PBRは0.8倍と割り負けており、売り長となっている信用好取組もフォローして一段高に進もう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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