【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】ECB追加緩和に対する思惑でユーロ売り継続の可能性

2012年7月15日 13:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:7月16日~20日のユーロ・円相場見通し】

■1ユーロ=95円台~100台を想定、重要イベントの谷間で手掛かり材料難

  来週(7月16日~20日)(16日の東京市場は休場)のユーロ・円相場については、概ね1ユーロ=95円台~100円台のレンジを想定する。

  基本的には、ギリシャ問題やスペイン問題に対する警戒感が強く、主要国・地域の金融政策に対する思惑が交錯する状況にも大きな変化はないだろう。また7月末まで重要イベントの谷間となるだけに、来週はやや手掛かり材料難となって膠着感を強める可能性があるだろう。

  17日と18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言が当面の注目点となるが、量的緩和策第3弾(QE3)についての明確な発言は期待しづらいだけに、結果的には反応薄となる可能性が高いだろう。

  一方では、世界的な景気減速に対する警戒感に注意が必要となり、ECB(欧州中央銀行)の追加緩和策に対する思惑が強まる可能性も考えられるだけに、ユーロ売りの流れが継続しそうだ。

  前週(7月9日~13日)のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=96円40銭台~98円10銭台のレンジで推移した。週末13日の海外市場で、終盤は1ユーロ=97円00銭近辺だった。

  9日の中国6月CPI、ユーロ圏財務相会合、10日の中国6月貿易統計、EU財務相理事会、11日のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(6月19日~20日開催分)公表、11日~12日の日銀金融政策決定会合、そして13日の中国4~6月GDPと重要イベントが続いた。

  そして各イベント通過後も特に大きな動きは見られず、様子見ムードを強める場面もあったが、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が根強いうえに、世界的な景気減速に対する警戒感も強まり、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢の流れだった。ユーロは対ドルでも売られ、約2年ぶりとなる1ユーロ=1.216ドル台まで下落する場面があった。

  ユーロ・円相場に関しては、ギリシャ問題やスペイン問題に対する警戒感が根強く、基本的には主要国・地域の金融政策に対する思惑や期待感が焦点となる状況に大きな変化はないだろう。

  この後は7月末まで重要イベントの谷間となり、手掛かり材料難で方向感が出難いため、膠着感を強める可能性が考えられるが、引き続きスペインやイタリアの国債利回り動向、主要国・地域の政策対応が焦点だろう。

  来週の注目スケジュールとしては、16日のユーロ圏5月貿易収支、ユーロ圏6月消費者物価指数改定値、米6月小売売上高、米7月ニューヨーク州製造業業況指数、IMF世界経済見通し、17日の豪中銀理事会議事録、英6月消費者物価指数、独7月ZEW景気期待指数、米6月消費者物価指数、米6月鉱工業生産、米7月住宅建設業者指数、バーナンキ米FRB議長の議会(上院)証言、18日の英中銀金融政策委員会議事録、米6月住宅着工件数、米地区連銀経済報告、バーナンキ米FRB議長の議会(下院)証言、19日のユーロ圏5月経常収支、英6月小売売上高、ECB理事会(金利発表なし)、米6月景気先行指数(コンファレンス・ボード)、米6月中古住宅販売、米7月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米新規失業保険申請件数、20日の中国7月製造業PMI速報値(HSBC)、独6月生産者物価指数などがあるだろう。

  その後の注目イベントとしては、23日の米6月シカゴ連銀全米活動指数、24日のユーロ圏7月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、25日の日本6月貿易統計、英4~6月期GDP速報値、米6月新築住宅販売、26日のEU財務相理事会(予算会合)、米6月耐久財受注、27日の米4~6月期GDP速報値、30日のスペイン4~6月期GDP速報値、31日のユーロ圏7月消費者物価指数速報値、7月31日~8月1日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、8月1日~2日の英中銀金融政策委員会、2日のECB理事会(金利発表)、3日の米7月雇用統計、8日~9日の日銀金融政策決定会合などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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