【話題株】EMCOMは汚染土壌処理システムの国際特許出願をハヤし続急伸

2012年6月21日 13:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  EMCOMホールディングス <7954> (JQS)は21日、19円高の73円まで上げて続急伸し、5月16日につけた年初来安値39円から底上げ、ジャスダック市場の値上がり率ランキングのトップに躍り出ている。

  前日20日に発表した放射性物質に汚染された土壌を除染する「汚染土壌処理システム」について、共同研究していた日本大学工学部などとともに、国際特許出願の手続きを完了したと発表、極低位値ごろ株思惑を拡大し買い増勢となっている。

  汚染土壌処理システムは、同社が今年4月に開始を公表した資源流通事業のうち、大韓民国全羅北道群山市の鉱山で産出する千枚岩(フィライト)を特殊吸着材として水循環装置の濾過槽に使用、特殊エジェクターにより分離した粘土粒子からセシウムに汚染された土壌を高速で除染する。

  同システムの特許技術を6月13日付けで日本大学産官学連携知財センターを通じて国際特許出願の手続きを完了、今後は、原発事故で土壌が汚染された福島県各地の汚染土壌の処理に利用が見込まれるとしている。

  同社は、外国為替証拠金取引の規制強化で業績が悪化するなか、格闘技事業、旅行業、資源流通事業など新規事業に相次いで参入、今年5月には格闘技事業、旅行業の低調推移から今12月期業績を下方修正、通期純利益が、16億2500万円の赤字(前期は10億3300万円の赤字)と悪化幅を拡大した。

  株価は、このため年初来安値まで急落、底もみを繰り返していた。極低位値ごろも株価材料に底上げ支援となるか、注目を浴びそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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