【株式市況を検証】ユーロ圏債務危機問題の再燃や世界景気減速に対する警戒感強くリスク回避の動き加速

2012年5月20日 11:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【株式市場フラッシュ(5月14日~18日の日本株式市場)】

★日経平均株価、TOPIXともに7週連続の下落

  5月14日~18日の株式市場では、週間ベースで日経平均株価が342円00銭(3.82%)下落、TOPIXが32.84ポイント(4.33%)下落し、いずれも7週連続の下落となった。ユーロ圏債務危機問題の再燃や世界的な景気減速に対する警戒感を強め、リスク回避の動きが加速した。

  終値ベースで見ると、日経平均株価は18日終値が8611円31銭で1月18日(8550円58銭)以来の安値水準となった。18日の取引時間中には8588円16銭まで下落して8600円台を割り込む場面もあった。TOPIXは18日終値が725.54で1月16日(725.24)以来の安値水準となった。18日の取引時間中には722.96まで下落する場面もあった。

  ギリシャの連立協議が決裂して6月17日再選挙が確定したこと、ギリシャの国内銀行から7億ユーロ規模の預金が流出したことで、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性と、離脱による世界の金融システムに与える影響が警戒された。

  スペイン銀行大手バンキアで10億ユーロ以上の預金が流出したと報道された(政府は否定)こと、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、スペインの銀行16行の格付けを引き下げたことも警戒感につながった。18日にはギリシャの最新世論調査で、緊縮財政支持の連立与党が過半数を獲得できる見通しとの報道もあったが、反応は限定的だった。

  米国では、15日発表の米5月ニューヨーク連銀製造業景気指数が大幅に改善したが、17日発表の米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に悪化したため、17日の米国株大幅安につながった。中国では12日に預金準備率を0.5%引き下げると発表したが反応は限定的だった。

  外国為替市場では、週前半は小動きだったが、17日の海外市場で急速に円が上昇した。ギリシャ問題に対する警戒感、米景気の先行きに対する警戒感や米追加緩和観測などで、円買いの動きが強まった。週末18日の海外市場で終盤は1ドル=79円00銭近辺、1ユーロ=101円00銭近辺だった。

  テクニカル面で見ると、日経平均株価(18日時点の8611円31銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9289円25銭)に対してはマイナス7.29%、75日移動平均線(同9504円70銭)に対してはマイナス9.39%となり、200日移動平均線(同9017円77銭)に対してはマイナス4.50%となり、いずれもマイナス乖離幅を広げた。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は18日時点で68.0%となっている。

  日経平均株価の終値ベースで騰落状況を見ると、週初14日は前日比20円53銭(0.23%)高と4営業日ぶりに反発、15日は前日比73円10銭(0.81%)安と反落、16日は前日比99円57銭(1.12%)安と続落、17日は前日比75円42銭(0.86%)高と3営業日ぶりに反発、そして18日は前日比265円28銭(2.99%)安と大幅反落した。日中の値幅は14日が83円27銭、15日が92円00銭、16日が127円66銭、17日が119円37銭、18日が147円38銭だった。

  日経平均株価の週末18日の終値は8611円31銭となり、前週末11日の終値8953円31銭に比べて342円00銭(3.82%)下落した。週間ベースでは7週連続の下落となった。取引時間中ベースの週間高値は14日の9031円09銭、週間安値は18日の8588円16銭で、1週間の取引時間中の値幅は442円93銭だった。

  TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末18日の終値は725.54で、前週末11日の終値758.38に比べて32.84ポイント(4.33%)下落し、週間ベースでは7週連続の下落となった。取引時間中ベースの週間高値は14日の762.80、週間安値は18日の722.96だった。18日時点のNT倍率は11.87倍となり、前週11日時点の11.81倍に比べて0.06ポイント上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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