米国相場格言の逆の「Buy in May」で東京スカイツリー関連株に先取り余地=浅妻昭治

2012年4月9日 14:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

マーケット・コメントで、またまた弱気派が勢力を盛り返してきているみたいである。日経平均株価が、フシ目の1万円の大台を回復して「桜満開」の期待を高めたのに・・・。

マーケット・コメントで、またまた弱気派が勢力を盛り返してきているみたいである。日経平均株価が、フシ目の1万円の大台を回復して「桜満開」の期待を高めたのに・・・。[写真拡大]

  マーケット・コメントで、またまた弱気派が勢力を盛り返してきているみたいである。日経平均株価が、フシ目の1万円の大台を回復して「桜満開」の期待を高めたのに、4月相場は、「2日新甫は荒れる」との相場ジンクス通りに一転して売り先行となったからだ。4月に日本列島を縦断した各地に被害続出となった「爆弾低気圧」に兜町も直撃されたようなものである。

  日経平均1万円台回復をサポートした米中景気の先行き不透明化、円高修正の再修正、欧州のソブリンリスクの再燃懸念などが重なってみると、「リスク・テイク」より「リスク・オフ」が、マーケットの主流とならざるを得ない。4月相場は、3月期決算会社の業績発表という最大のイベントが控えているが、これも3月の日銀短観(企業短期経済観測調査)の大企業製造業の2期連続マイナスの業況判断指数を前にすると、本当に3月期決算会社が企業業績の増益転換を予想してくるのか疑心暗鬼に捉われる。

  弱気派のなかには、米国の相場格言「Sell in May and Go Away(セル・イン・メイ・アンド・ゴーアウェイ、5月に売り逃げろ)」を持ち出して、もう9月まで強気相場は期待できないとコメントする向きまで出てきている。米国の相場格言通りに推移するとすれば、今年相場は、月足で1月以来、陽線を3本立てたが、4月以降は6本の陰線となり、大幅負け越しのパフォーマンス となる。

  しかし、陰が極まれば陽となるのも、これまた相場の哲理である。4月の決算発表イベントが不調で、期待していた業績相場が不発となったケ-スでは、売り飽き気分も強まり、売り疲れとなり、反転上昇する展開もないとはいえないことになる。そこで米国の相場格言の逆を行って、「Buy in May」の相場シナリオにトライしてみたい。5月の大きなイベントといえば、5月22日の東京スカイツリーのグランドオープンで、この関連株への逆張りアプローチである。

  東京スカイツリーは、今年3月22日に開始された個人向け入場券の抽選申し込みで、開業初日の申し込み倍率は335倍と高まり、プラチナチケットと化し、早くもネットオークションに出品され高人気化が伝えられている。7月10日まで完全予約制で入場券の販売が続けられる予定で、開業とともに関連株の株価を刺激する展開は有力である。

  もちろん関連株のトップは、運営会社の東武鉄道 <9001> と隣接して関連駅のある京成電鉄 <9009> だが、ここでは付帯して水族館やプラネタリウムを展開する銘柄や企業PRフロアへ出店する企業、さらに同時開業の商業施設「東京ソラマチ」への出店企業までマークの網を広げたい。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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