【株式市場を検証】前日の欧米株式市場の下落と円高方向に傾いたことが弱材料視

2012年3月23日 18:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに反落】

■週末要因で様子見ムード

  23日は下落した。日経平均株価は前日比115円61銭(1.14%)安の1万11円47銭となり反落した。一方のTOPIXは前日比9.54ポイント(1.11%)安の852.53となり反落した。前日の欧米株式市場の下落に加えて、為替が円高方向に傾いたことが弱材料視された。週末要因もあって様子見ムードの強い展開だった。

  日経平均株価の日中値幅は32円59銭と小幅にとどまった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1659億円となり、前日の1兆2958億円に比べて減少したが38営業日連続で1兆円を上回った。

  前日22日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比78ドル48セント(0.60%)安の1万3046ドル14セントと3営業日続落した。中国と欧州の製造業PMI(購買担当者景気指数)が低下したため、世界的な景気減速に対する警戒感で売りが優勢になった。米新規失業保険申請件数は市場予想以上に改善して08年2月以来の低水準だったが、反応は限定的だった。

  S&P500株価指数は前日比0.72%安と3営業日続落、ナスダック総合株価指数は前日比0.39%安と反落した。米新規失業保険申請件数は34.8万件となり、前週改定値の35.3万件(35.1万件から上方修正)に比べて0.5万件減少して市場予想以上に改善した。米2月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は95.5と前月比0.7%上昇し、1月改定値の同0.2%上昇に比べて改善して市場予想もやや上回った。米1月住宅価格指数は前月比横ばいとなり、12月の同0.7%上昇に比べて鈍化して市場予想も下回った。

  この流れを受けて日経平均株価は前日比112円21銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き1280万株の売り越し観測だった。前日の海外市場で為替が1ドル=82円30銭台、1ユーロ=108円50銭台と、円高方向に傾いたことも嫌気された。

  午前は、日経平均株価、TOPIXともに、寄り付き近辺の狭いレンジでモミ合う展開となった。週末要因もあって、売り買いともに様子見ムードを強めた。為替は対ドル、対ユーロともに、前日の海外市場に比べてやや円安方向に傾いたが、反応は限定的だった。

  午後に入っても、日経平均株価、TOPIXともに、安値圏の狭いレンジでモミ合う展開が続き、膠着感を強めた。中国などアジアの主要株式市場が総じて下落したことも弱材料視された。日経平均株価は取引終了直前に、1万円大台を割り込む場面もあった。日経平均株価、TOPIXともに、結局この日の安値圏で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄438(全体の26%)、値下がり銘柄1097(全体の66%)だった。セクター別には、ほぼ全面安の展開となり、中でも電機、自動車、その他製品、証券、保険、その他金融、不動産、海運などの下落が目立った。一方で、電気・ガス、倉庫・運輸が堅調だった。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位の三菱UFJFG <8306> 、2位のトヨタ自動車 <7203> 、3位の野村ホールディングス <8604> 、4位のコマツ <6301> 、6位のホンダ <7267> 、7位の三井住友FG <8316> 、8位の日立製作所 <6501> 、9位のグリー <3632> 、10位のソニー <6758> 、11位のファナック <6954> 、12位の三菱地所 <8802> 、14位のシャープ <6753> 、15位の日産自動車 <7201> 、16位の東芝 <6502> 、17位の三菱商事 <8058> 、18位のキヤノン <7751> 、19位のNTT <9432> 、20位の三井物産 <8031> が下落した。

  一方で、5位のソフトバンク <9984> は僅かながら前日比プラス圏を維持した。また13位の東光 <6801> の大幅上昇が目立った。

  前日の欧米株式市場の下落、為替の円安一服、週末要因、アジアの主要株式市場の下落など、弱材料が揃って買い手控えムードを強めたが、売り急ぐ動きも見られず、日経平均株価が終値で1万円大台を維持したことで、底堅さも意識されるだろう。

  ただし日経平均株価の日中値幅を見ると、12日が131円65銭、13日が123円58銭、14日が65円27銭、15日が81円19銭、16日が58円38銭、19日が38円16銭、21日が58円12銭、22日が84円35銭、23日が32円59銭であり、日経平均株価が終値で1万円大台を回復した14日から23日まで、7営業日連続で日中値幅100円未満となった。

  日経平均株価1万円大台固めの局面と解釈することも可能だが、高値圏でやや膠着感を強めている印象も否めない。一段の上昇のためにも、健全な調整局面が必要なのかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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