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【引け後のリリース】東レが世界初の2層ナノチューブ透明導電フィルムの量産技術
■電子書籍などの電子ペーパー用に注目・15日出展
東レ <3402> は9日の午後、電子ペーパー用に、世界で初めて2層カーボンナノチューブ(2層CNT)を使った透明導電フィルムの量産化技術を確立したと発表。今回の開発成果を、2月15日から東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2012(第11回ナノテクノロジー総合展・技術会議)」に出展するとした。
発表によると、今回量産化技術を確立した「CNT透明導電フィルム」は、90%以上という高い光透過率と、実用的に十分な導電性を高いレベルで両立。また、現在主流のITO(酸化インジウムスズ)フィルムに比べ、折り曲げたり、引き伸ばしたりしても断線しない柔軟性があり、耐湿熱性や耐衝撃性にも優れるため、高い耐久性や実用上の信頼性を備えている。さらには、ITOフィルムが若干黄色がかった色目であるのに対して、CNT透明導電フィルムは無彩色な色目であることから、ディスプレイの色再現性の邪魔になりにくく、近年急速に普及が進んでいる電子書籍や電子看板などの電子ペーパー用途に向いている。
第3四半期の連結決算は2月7日に発表し、営業利益は前年同期比27.5%増と好調だった。今3月期の業績予想は、営業利益を1200億円から1100億円(前期比では約10%増)に見直した。
株価は、四半期決算を発表した翌日に直近の戻り高値591円をつけ、この日の終値は16円安の570円。本日の終値は571円(1円高)。昨年12月の安値534円、今年1月の安値536円からは高い水準のまま安定しており、引き続き戻り高値更新を狙う位置につけている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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