【注目の決算発表】高砂香料は2Q上方修正業績発表も材料出尽くし感を強め続落

2011年11月15日 18:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  高砂香料工業 <4914> は15日、9円安の374円と続落した。14日大引け後に今年11月1日に上方修正した今3月期第2四半期(2Q)累計決算を発表したが、減益転換率の縮小にとどまり、3月通期業績も期初予想を変更しなかったことから材料出尽くし感を強め利益確定売りが増勢となった。

  2Q累計業績は、前年同期比1%減収、10%経常減益、21%純益減益と落ち込んだ。東日本大震災の影響が、期初予想より軽微にとどまり減収減益率を縮めたが、中国、東南アジア市場が成長、欧米市場の需要が回復するなか、世界トップグループの香料会社のシェア争いが続き、内外で競争が激化したことなどが業績下ぶれ要因となった。3月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、29億円(前期比27%減)と減益転換を見込んでいる。

  株価は、自己株式取得を手掛かりに400円台にタッチし、往って来いの安値から2Q累計業績の増額で上ぶれた。PERは13倍台、PBRは0.7倍と下げ過ぎを示唆しているが、再度の下値確認が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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