【株式市場・この1週間】日経平均は週前半3営業日合計で4.53%下落、週末の4日は反発

2011年11月5日 20:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■株式市況を振り返って(10月31日~11月4日の株式市場の動き)

  10月31日は、日経平均株価が前週末比62円08銭(0.69%)安で3営業日ぶりに反落、TOPIXが前週末比7.37ポイント(0.96%)安で3営業日ぶりに反落した。前週末28日の米国株式市場の動きはまちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比22ドル56セント(0.18%)高と小幅に3営業日続伸し、終値は1万2231ドル11セントで7月28日(1万2240ドル11セント)以来3カ月ぶりの高値水準に回復した。S&P500株価指数も小幅に3営業日続伸したが、ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに小幅反落した。前日までの大幅上昇で利益確定売りが出やすい状況だったが、米9月個人消費支出が前月比0.6%増となったこと、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が速報段階から上方修正されたこと、米メルクや米シェブロンが好決算を発表したことが相場を支える要因となった。これに対して日経平均株価は前週末比39円29銭安と売り先行でスタートした。前週後半の大幅上昇で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、早朝のドル・円相場で1ドル=75円32銭まで円が上昇して戦後最高値を更新したため警戒感が強まった。売り一巡後は小幅安水準でモミ合う展開だったが、午前10時25分に政府・日銀が円売り市場介入を実施して1ドル=79円台、1ユーロ=111円台に円が下落したため、日経平均株価は前日比プラス圏に転じ、一時は前日比101円92銭高の9152円39銭まで上昇した。しかし、円売り市場介入を好感した買いが一巡すると急速に上昇幅を縮小し、午後に入ると前日比マイナス圏に転じた。さらに大引けにかけて、株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げ、結局は安値引けとなった。円売り市場介入効果の持続性に懐疑的な見方が強いことに加えて、中国・香港株式市場の下落も弱材料視された。東証1部市場の値下がり銘柄数は956(全体の57%)となり、売買代金は1兆1751億円だった。セクター別には、業績見通しを下方修正した銘柄のほか、石油、精密、保険などの下落が目立った。

  11月1日は、日経平均株価が前日比152円87銭(1.70%)安で大幅に続落、TOPIXが前日比9.56ポイント(1.25%)安で大幅に続落した。前日10月31日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比276ドル10セント(2.26%)安と4営業日ぶりに大幅反落した。S&P500株価指数も4営業日ぶりに反落し、ナスダック総合株価指数は続落した。イタリア国債の利回りが上昇し、EFSF(欧州金融安定基金)の規模拡大が難航するとの見方も広がって欧州株式市場が下落したこと、米金融大手MFグローバルが破綻したこと、米10月シカゴ地区購買部協会景気指数が市場予想を下回ったことなどが弱材料視された。この流れを受けて日経平均株価は前日比107円64銭安と売り先行でスタートした。ギリシャのパパンドレウ首相がユーロ圏残留か離脱かを問う国民投票を実施すると発表したため、ユーロ不安が再燃した。タイの大洪水による日本企業の業績への悪影響も弱材料視された。さらに午後に入ると、ユーロ・円相場が円高方向に進んだこと、中国10月PMI(製造業購買担当者景気指数)が50.4と前月比低下して市場予想を下回り、中国の株式市場が軟調だったことも弱材料視された。大引けにかけては株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げ、この日の安値圏で取引を終了した。東証1部市場の値下がり銘柄数は1095(全体の66%)で、売買代金は1兆561億円だった。セクター別には、業績見通しを下方修正した銘柄など景気敏感関連を中心に幅広く下落した。DENA(2432)は、四半期ベースでの減益やプロ野球球団買収報道が嫌気されてストップ安水準まで下落した。

  2日は、日経平均株価が前日比195円10銭(2.21%)安で大幅に3営業日続落、TOPIXが前日比15.92ポイント(2.11%)安で大幅に3営業日続落した。前日1日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比297ドル05セント(2.48%)安と大幅続落し、S&P500株価指数も大幅に続落した。ナスダック総合株価指数は大幅に3営業日続落した。ギリシャのパパンドレウ首相がユーロ圏残留か離脱かを問う国民投票を実施すると発表したため、ユーロ不安が再燃して欧州株式市場も大幅下落した。米10月ISM製造業景気指数は50.8となり、前月の51.6から悪化して市場予想も下回った。この流れを受けて日経平均株価は前日比115円60銭安と、大幅に売り先行でスタートした。売り一巡後はやや下げ渋る展開となり、午後に入ると日銀のETF購入への期待感などで、徐々に下落幅を縮小する場面もあった。しかし大引けにかけては再び下落幅を拡大した。ほぼ全面安と展開となり、結局は安値引けとなった。休日(3日)や海外の重要イベントを控えていたうえに、外国為替市場の円の高止まりやタイの大洪水の影響で、業績見通しを下方修正する動きが相次いだため、企業業績に対する警戒感も強まった。東証1部市場の値下がり銘柄数は1371(全体の82%)となり、売買代金は1兆1375億円だった。セクター別には、鉄鋼、機械、電機、自動車、証券、保険など景気敏感関連が総じて軟調となり、特に海運の下落が目立った。なお日銀はETFとREITを合計171億円購入した。

  4日は、日経平均株価が前日比160円98銭(1.86%)高で4営業日ぶりに大幅反発、TOPIXが前日比13.44ポイント(1.82%)高で4営業日ぶりに大幅反発した。前日3日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比208ドル43セント(1.76%)高と大幅続伸し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数も大幅続伸した。2日の米FOMC(連邦公開市場委員会)後の記者会見で、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が追加緩和の選択肢としてMBS(住宅ローン担保証券)購入に言及したことに加えて、3日にはECB(欧州中央銀行)が予想外の政策金利引き下げを発表したこと、ギリシャのパパンドロウ首相が国民投票の撤回に言及したこと、米新規失業保険申請件数が39.7万件と5週ぶりに40万件を下回ったことなどを好感した。米10月ISM非製造業景況指数は52.9で市場予想を下回ったが影響は限定的だった。ダウ工業株30種平均株価は2日と3日の2日間合計で386ドル51セント(3.32%)上昇した。こうした欧米株式市場の大幅反発を受けて日経平均株価は前日(2日)比120円85銭高と大幅に買い先行でスタートした。寄り付きの買い一巡後はモミ合う展開となった。ユーロ危機問題の不透明感やタイの洪水被害による企業業績への悪影響が警戒されたうえに、米10月雇用統計を見極めたいとして積極的な買いが続かず、上昇幅を縮小する場面もあった。しかし、ギリシャが国民投票を撤回したとの報道やアジアの主要株式市場の上昇を好感し、大引けにかけて株価指数先物取引が主導する形で上昇幅を広げ、この日の高値圏で取引を終了した。東証1部市場の値上がり銘柄数は1262(全体の76%)で、売買代金は1兆1531億円だった。セクター別には、ゴム、機械、自動車、銀行など景気敏感関連を中心に買い戻された。2日の取引終了後に4~9月期決算を発表し、通期業績見通しを大幅下方修正したソニー(6758)は7.89%下落した。

  4日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比61ドル23セント(0.51%)安と3営業日ぶりに反落した。S&P500株価指数とナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落した。G20首脳会議ではEFSF(欧州金融安定基金)に対する各国からの協力確約の表明が得られず、IMF(国際通貨基金)の資金増強策に関して具体策の合意に至らなかったことが失望感につながった。ギリシャの国民投票は回避されたが、ギリシャ議会での内閣信任投票やベルルスコーニ伊首相に対する辞任要求など、政治的不透明感が警戒された。米10月雇用統計では失業率が9.0%と前月比0.1ポイント改善したが、依然として高水準だった。非農業部門雇用者数の増加は8.0万人にとどまり市場予想を下回ったが、8~9月分が大幅に上方修正された。ただし市場の反応は限定的だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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