【外国為替市場展望:ドル・円相場】米FOMC次第だが膠着状態が続く可能性

2011年9月19日 08:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:9月20日~22日の週】

■何も出なければ失望感で波乱要因

  来週(9月20日~22日)のドル・円相場については、20日~21日に開催予定の米FOMC(連邦公開市場委員会)次第だろう。ある程度の追加緩和策が予想されているため、何も出なければ失望感で波乱要因となるが、ポジティブサプライズもネガティブサプライズも想定しにくい。

  したがって引き続き、1ドル=76円台~77円台の小幅レンジで膠着感の強い展開が想定される。ソブリンリスクに対する警戒感で、ユーロ・ドル相場の動向にも注意が必要となるが、ドル・円相場への影響は限定的だろう。

  前週(9月12日~16日)のドル・円相場は膠着感の強い展開となり、概ね1ドル=76円台~77円台の小幅レンジで推移した。リスク回避のドル売り・円買い圧力は根強いが、量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、円売り市場介入への警戒感などが交錯しているうえに、米FOMC(20日~21日)を控えて動きづらい状況だった。

  世界的なリセッション(景気後退)やソブリンリスクに対する警戒感が根強い状況に変化はなく、ドル・円相場は概ね1ドル=76円台~77円台で膠着感の強い展開が続いている。前週にはギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念や、それに伴う金融システム不安などでユーロが乱高下したが、日米欧の主要中央銀行が協調ドル資金供給措置を表明したことでユーロが買い戻され、ドル・円相場への影響は限定的だった。

  当面は20日~21日の米FOMCで動意付くかが注目点だが、ある程度の追加緩和策が予想されているため大きな波乱要因は想定しにくい。注目イベントを通過しても、結果として大きな動きが見られない状況だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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