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【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】ギリシャのデフォルト懸念の落ち着きが焦点
【外国為替市場フューチャー:9月20日~22日の週】
■当面は小康状態を想定か
来週(9月20日~22日)のユーロ・円相場については、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念や、それに伴う金融システム不安など、ソブリンリスクに対する警戒感の落ち着きが焦点となるが、当面は小康状態だろう。20日~21日に開催予定の米FOMC(連邦公開市場委員会)でドルが動意付くかも注目点だが、ある程度の追加緩和策が予想されているため大きな波乱要因は想定しにくい。
前週(9月12日~16日)の外国為替市場ではユーロが乱高下した。週前半はギリシャのデフォルト懸念と、それに伴う金融システム不安が強まり、主要通貨に対してユーロ売りが加速した。ユーロ・円相場では12日に一時1ユーロ=103円90銭台まで円が上昇し、01年6月以来のユーロ安・円高水準となった。しかし、日米欧の主要中央銀行による協調ドル資金供給措置などでユーロが買い戻され、週後半には1ユーロ=106円近辺に円が下落した。
ギリシャのデフォルト懸念、イタリアやスペインへの波及懸念、金融システムへの不安など、ソブリンリスクに対する警戒感は根強く、ユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念や、利上げ打ち止め観測も広がっている。ECB(欧州中央銀行)によるイタリアとスペインの国債購入、独仏ギリシャ首脳の電話会談、日米欧の主要中央銀行による協調ドル資金供給措置、ユーロ圏財務相会合でのギリシャ支援継続方針の確認などで、ソブリンリスクに対する当面の過度な警戒感は和らいだ形となった。しかしギリシャの財政赤字削減策が計画どおりに進まず、ギリシャ金融支援に対するユーロ加盟国間の足並みの乱れが顕在化すれば、ギリシャのデフォルト懸念が再燃しかねない状況に変化はない。ユーロ売り圧力は、当面は小康状態というところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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