【株価診断】雪国まいたけ安値圏の小動き、業績にマーケット予想と開き

2011年9月17日 18:22

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  雪国まいたけ <1378> の16日(金)終値は6円高の378円。株価は1月21日につけた年初来高値586円からの調整の動きで、去る、9月8日には370円まで下げた。高値からの下落率は36.8%に達し、下値目安の30%下げ水準を上回った。

  例年、秋から冬場に活躍する習性があり、もともと夏場は人気の低い時期。そこへ伝わったのが、路地ものキノコに対する放射能汚染。連想売りにつながった。

  この点については、最近、同社は積極的なテレビCMで安全性を訴えている。これを受けて株価も安値から小戻している。

  2012年3月期の業績は大幅増収増益の見通し。8月1日公表の予想では前期比32.0%増収、営業利益2.0倍、1株利益42.8円。配当は年10円の予定。ただ、四季報最新号において、今期の営業利益予想が15億円と慎重な数字となっている。この点も直近で安値をつけた背景となっている。

  このため、会社予想とマーケット予想に大きい開きがある以上、株価の本格的な戻りを見込むことは難しいだろう。第2四半期(4~9月)決算が発表となるまでは動けないだろう。

  ただ、冬場の鍋シーズンということで下値を仕込む動きも予想される。当欄読者には業績見通しがはっきりするまでは手控えるのがよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
2000年代の短編集から連想して「その他金融業」を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ(2011/09/17)
【銘柄診断】レナウンは中国での展開が本格化へ、連日逆日歩発生で需給も好転(2011/09/17)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事