【注目の決算発表】伊藤園は1Q業績が2ケタ増益も利益確定売りで急続落

2011年9月2日 16:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  伊藤園 <2593> は2日、30円安の1361円まで下げて15円安の1376円と急続落した。1日大引け後に今4月期第1四半期(1Q)決算を発表、2ケタ増益と続伸し期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対して順調な進捗率を示したが、前日の米国市場でNYダウが119ドル安と5日ぶりに反落したことが響き引き続き利益確定売りが先行した。

  1Q業績は、前年同期比5%増収、15%経常増益、27%純益増益と伸び、2Q業績対比の利益進捗率は、59~65%と目安の50%を上回った。東日本大震災直後からペットボトルのキャップなどの資材供給懸念に対応して、主力製品を優先した生産調整を行い、梅雨明けが早く平均気温が、昨年の猛暑ほどではないが高めに推移し、主力商品の日本茶飲料が順調に売り上げを伸ばし、紅茶飲料やコーヒー飲料も、新商品導入で好調に推移したことなどが寄与した。

  2Q累計・4月通期業績は、1Q業績が順調に推移したが、昨年の猛暑の反動も懸念されるとして期初予想を据え置き、通期純利益は、80億円(前期比4%増)と続伸を見込んでいる。

  株価は、大震災発生で突っ込んだ年初来安値1169円からミネラルウォーターの特需思惑で同高値1499円まで急反発したが、世界の機関投資家が運用上のベンチマークとしているMSCI指数の採用銘柄からの除外や、今期業績が続伸予想ながら市場コンセンサスを下回るとして1200円台まで再調整、信用取組も売り長となった。投資採算的に割安感は小さいが、好信用需給も底流し下値では強弱感の綱引きが激化しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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