【チャート・ワンコメント】社長交代のオンワード底堅い、アパレル強化で中期仕込み場

■週足チャート・ワンコメント

　　経営トップ交代のオンワードホールディングス <8016> の２８日週末値は６０４円、前の週に比べ２円安。週足チャートは、２０１０年４月の８０３円に対し、今年２月に７８６でダブルトップとなって調整。現在の水準は３月の震災時下げでつけた安値５２２円に対しては上にあり不振の消費関連株の中では堅調といえる。

　　その厳しい消費と、競争の激しいアパレル業界において、業績の立て直しを行うべく、２６日（金）１４時に経営トップの交代を発表した。 注目は、ホールディングスだけでなく、グループ中核の「オンワード樫山」の社長交代。基幹ブランドである「２３区」などを手がけ実績を持つ、馬場昭典氏が社長となったこと。

　　同社の業績は、直近、２００７年２月期の売上３１８６億９０００万円、営業利益２５４億３１００万円（営業利益率７．９％）を天井に下降、前期（２０１１年２月期）では売上２４４５億５０００万円、営業利益８９億２８００万円（営業利益率３．６％）と不振。営業利益は２０１０年２月期の４３億８３００万円（営業利益率１．７％）に比べると回復したとはいえ喜べるものではない。

　　最近では、業績不振のアデランス（旧ユニヘアー）が、ファンドからの経営者から、本業に強い創業者へ社長が交代。株価は下落歩調にピリオドを打ち、底堅く推移している。

　　同社株についても今度のアパレル強化人事を評価するものとみられる。中期投資なら仕込み場だろう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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