喫煙が排尿症状を悪化させる 世界初の大規模調査で明らかに 横浜市立大ら

2020年12月1日 16:39

喫煙と排尿障害との関連を示すアンケート結果(画像:横浜市立大の発表資料より)

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 日本人の8人に1人が患っているとされる「排尿障害」。とくに高齢者の多くが排尿に問題を抱えているという。横浜市立大学は11月27日、アイブリッジ(大阪府大阪市)と共同で喫煙と排尿障害に関する世界初の大規模調査を実施し、喫煙が排尿障害の悪化原因であることを突き止めたと発表した。

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■不明だった喫煙と排尿障害との関係

 排尿障害のなかでも、患者の多くを悩ませているのが「過活動膀胱」だ。我慢できないような尿意を感じる「尿意切迫感」頻尿や、尿意切迫感による失禁などが「過活動膀胱」の症状である。

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 過活動膀胱は年齢など、様々な要因で発生率が上がることが報告されている。こうした過活動膀胱の要因として疑われているのが喫煙だ。喫煙はがんや呼吸器疾患、糖尿病のリスクを高くするなど、健康被害の原因だと捉えられている。しかし、喫煙と排尿障害との関連を示す研究はこれまで実施されてこなかった。

■若年層ほど喫煙が排尿障害に与える影響が大きい

 横浜市立大学の研究グループは、インターネット調査会社のアイブリッジと共同で、日本人の成人1万人に対して喫煙と排尿障害に関するアンケートを依頼した。そのうち9,042名から最終的な回答がえられたという。

 研究グループは、喫煙習慣のない「Non-smoking群」、喫煙習慣があったが禁煙中の「Ex-smoking群」、喫煙習慣のある「Current-smonking群」に分類し、アンケート調査をまとめた。その結果、Ex-smoking群とCurrent-smoking群という喫煙習慣のあったグループでは、過活動膀胱や尿意切迫、夜間頻尿などの排尿障害の発生率が高いことが判明。いずれの年齢層においても、喫煙が排尿障害の原因であることが明らかになった。

 また若年層においても、喫煙が排尿障害を及ぼす可能性が高いことが判明した。高齢や糖尿病、高血圧といった排尿障害の要因をもたない若年層において、喫煙の影響が強く出たという。

 研究グループは、今回の調査をもとに、喫煙が排尿障害に及ぼす影響のメカニズムを基礎実験等で解析する予定だ。また、禁煙によって排尿障害が改善するかどうかを検討するとしている。

 研究の詳細は、国際オンライン誌Scientific Reportsに19日付で掲載されている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

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