ゴキブリの新種2種が国内で発見 35年ぶり ブルーメタリックの美麗種 法政大ら

2020年11月26日 16:33

南西諸島で発見されたアカボシルリゴキブリ(左)とウスオビルリゴキブリ(画像: 法政大学の発表資料より)

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 日本国内では毎年、多くの昆虫が新種として発見され、世の中に公表されている。その数、500種類。近年は、シークエンスなどの解析技術が発達し、発見される数が増加傾向にあるとされる。

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 昆虫の分類学の研究が進むなか、法政大学や鹿児島大学などでつくる研究チームが24日、南西諸島において新種のゴキブリを2種発見したと発表した。いずれもルリゴキブリ属で、表面が羽などがブルーメタリックの美麗種だ。国内における発見は35年ぶりで、日本産ゴキブリ種はこれで計57種となった。

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 最古の有翅昆虫でありながら、不衛生な見た目に加え、病原菌を運ぶ媒介としての役割を果たすことから、忌み嫌われているゴキブリ。世界に約3500種が存在するとされ、日本国内でも52種類が生息している。

 北は北海道、南は沖縄まで生息しているが、全ての種類が、住居に生息するわけではない。住居に生息する種の殆どは、チャバネゴキブリとクロゴキブリの2種類に分類され、それ以外の種は、森の朽ち木や洞窟などに生息している。自然に生息する種はほとんど、人間との接点がないという。

 今回発見された「アカボシルリゴキブリ」「ウスオビルリゴキブリ」も、人間に危害を加えることがない自然生息の種だ。アカボシルリゴキブリ(全長12〜13ミリ)は、奄美大島や徳之島といった南西諸島に分布し、羽にオレンジ色の3つの紋が浮かぶ。ウスオビルリゴキブリ(全長12.5ミリ〜14.5ミリ)は、与那国島に生息し、羽に帯状の紋がだいだい色の特徴を持つ。いずれも森林地帯に住み、人間の生活区域に入り込む可能性が低いという。

 研究チームは2年前から、日本産と台湾産のルリゴキブリ属の系統関係を解明する狙いで、対象とする同属の幼虫4匹を遺伝子解析。竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)や法政大学が採取した100匹以上の幼虫と合わせ、色や大きさといった形態解析も進めた。それらの研究解析の結果、台湾産1種と日本産のルリゴキブリの3種に分かれ、2種が新種だと判明した。

 研究チームによると、2種はどんな餌を捕食するかなど詳しい生態が明らかになっておらず、今後も新種のゴキブリ確保に向け、調査を進めていくという。(記事:小村海・記事一覧を見る

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