楽天証券、トレーディングツール「MARKETSPEED II」で先物・オプション取引対応

2020年7月5日 16:36

印刷

「MARKETSPEED II」の画面イメージ。(画像: 楽天証券の発表資料より)

「MARKETSPEED II」の画面イメージ。(画像: 楽天証券の発表資料より)[写真拡大]

 楽天証券は3日、パソコン向けトレーディングツール「MARKETSPEED(マーケットスピード) II」で先物・オプション取引を開始すると発表した。運用開始は27日。

【こちらも】楽天証券、AIチャット「AI Manager」導入 有人対応とも併用

 先物・オプション取引を開始することで、7月に大阪取引所に上場する商品先物も取引が可能となる。「MARKETSPEED II」では、国内株式(現物取引・信用取引)、日経225先物、日経225ミニ、東証マザーズ指数先物、日経225オプションなどの取引が可能となる。

 大阪取引所は、これまで市場デリバディブ取引を扱う金融商品取引所として、現物取引は行っていなかった。2020年7月からは、金などの貴金属、農産物、ゴムなどのコモディティ(商品)関連の市場デリバディブ取引も開始する。

 「MARKETSPEED II」は、個人向けとして開始したトレーディングツール「MARKETSPEED」の全面リニューアル版として、2018年10月に提供が開始された。プロの投資家等での利用者も多いという。これまでは国内株式取引のみ可能であったが、今回の追加により、先物・オプション取引口座を開設しているユーザーであれば、特別な手続きは不要でコモディティ取引も可能となる。

 先物・オプション取引追加に合わせて、複数の新サービス・機能も利用可能に。「期間指定注文」では、最大30営業日先まで期間指定できるようになる。注文日から30営業日以上先でも、楽天証券での取引最終日を指定することができるとしており、満期までの発注として活用できるという。

 発注する際の新サービスとしては、確認画面や取引暗証番号の省略設定により、ワンクリックで発注ができる機能「武蔵」を搭載。ワンクリック発注が可能となることで、大幅な取引スピード向上に繋がるという。このほか、逆指値注文や、建玉の有無に応じて新規注文と決済注文を自動で出し分けるオートセレクト注文なども可能となることから、全体的な取引スピード向上に力を入れている印象である。

 また「先物OP全決済」機能は、緊急事態により建玉をまとめて決済しようとする際に利用可能。一時的に無効にする設定も容易で、誤って決済することを回避できるという。

 楽天証券では、今後も個人投資家の取引環境をよりよくするために、顧客のニーズに即した新サービス、新商品の開発、提供を通し、顧客の資産形成、投資活動に貢献していくとしている。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事