南海和歌山市駅ビル再開発、キーノ和歌山が6月5日オープン 新図書館も

2020年5月19日 07:15

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6月5日にグランドオープンするキーノ和歌山(南海電鉄発表資料より)

6月5日にグランドオープンするキーノ和歌山(南海電鉄発表資料より)[写真拡大]

 南海電鉄と和歌山県和歌山市が共同で進めていた和歌山市の南海和歌山市駅ビル再開発で、新型コロナウイルス感染拡大のために開業を延期していた「キーノ和歌山」商業ゾーンが6月5日、グランドオープンする。関西初の蔦屋図書館となる新和歌山市民図書館も同時に全面開業する。

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 キーノ和歌山商業ゾーンは再開発ビルの1~3階を占め、1階に大阪府で青果店「野菜の店にしだ」を展開する「やさい工場」が和歌山県産の農産物を豊富に取り扱う食品スーパーの「ロックスターファームズ」を出店するのをはじめ、ドラッグストアの「マツモトキヨシ」などが登場する。2階には飲食店、3階にはクリニックやスポーツジムなどが入る。

 出店する店舗は和歌山県初出店の8店を含む約30店。大阪・なんばで人気のラーメン店「麺屋丈六」が和歌山県内に初出店、地元の和歌山ラーメンに勝負を挑むほか、熊野牛や水産物など地元の特産品を調理する飲食店もずらり。ビルの4~12階に位置する「カンデオホテルズ南海和歌山」の営業開始日はまだ決まっていない。

 新市民図書館は4階建てで、年中無休で営業する。キッズスペースやカフェなどを含む全フロアのオープンに先立ち、18日から2、3階で図書の閲覧だけを先行して始めた。収蔵する図書は旧図書館の1.3倍となる約60万冊。閲覧席は旧図書館の2.6倍となる525席を設けた。屋上に芝生広場を備えるほか、「蔦屋書店」や「スターバックスコーヒー」が入る。

 キーノ和歌山の商業ゾーンは市中心部の和歌山市駅周辺の活性化を目指して計画された。当初は4月の開業を予定していたが、新型コロナの感染拡大を受けて延期していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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