あいHD、19年6月期は減収減益 20年6月期は増益予測

2019年8月20日 18:06

■通期決算は減収減益で着地

 あいHD(3076)は19日、19年6月期の連結決算を発表した。売上高は前年比6.5%減の510億3,100万円、営業利益は同6.4%減の84億1,000万円、経常利益は同7.0%減の86億3,900万円、純利益は同12.1%減の53億8,600万円だった。

 減収減益となったが、売上高営業利益率は前年の16.5%と変わず。20年6月期の連結決算予想は、売上高が前期比5.9%減の480億円としたが、営業利益は同7%増の90億円、経常利益は同6.5%増の92億円、純利益は同9.5%増の59億円とした。

■減収減益要因は低採算事業の縮小と米中貿易摩擦の影響

 あいHDは、ドッドウエル ビー・エム・エスやグラフテックなどを傘下に持つ持株会社で、セキュリティ機器やカード発行機器等の製造販売、耐震診断設計などを行う。

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 低採算の遊戯施設向けリース事業の縮小や設計事業の低調が、業績悪化の要因となった。また、米中貿易摩擦の激化に伴う追加関税実施や、新製品の開発投資コストが重なったことも影響した。

■引き続き好調な本業のセキュリティ機器事業

 セグメントの中で好調なのがセキュリティ機器事業で、売上高は前期比3.5%増の125億2,000万円、セグメント利益は同11.9%増の51億500万円。マンション向けの自社更新が増え、一般法人向けも好調に推移した。

 あいHDは2007年に、ドッドウエルビー・エム・エスとグラフテックの2社が共同で設立。セキュリティ機器事業はドッドウエルビー・エム・エスが展開しており、本業の堅調さが業績を下支えしている格好だ。

■健全な財務状況と積極的なM&Aで拡大を図る

 20年6月期は減収増益を予想したあいHD。外部環境に晒されている一方、有利子負債ゼロと健全な財務状況を背景に効率化を図っていく模様だ。実際19年6月期の自己資本比率は78.4%と前期比5.2ポイント改善させており、外部環境の変化に耐えうる財務体制が取られている。

 また、積極的なM&Aによって会社を成長させてきており、19年6月期時点で連結子会社9社、孫会社12社、持分法適用関連会社2社を傘下に有している。引き続き積極的にM&Aを活用しながら、「利益重視」の経営を行っていく方針を打ち出しており、堅実な財務と積極的な戦略を武器に業績拡大に努めていく。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

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