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AKB総選挙 今年は実施せず!
AKB48は13日、公式サイトで今年度のAKB選抜総選挙を実施しないことを発表した。
現在、NGT48における山口真帆さん襲撃事件で第三者委員会の調査を待っている状態であることも、その一因であろうが、本誌でも再三指摘してきたように、この事件が無くとも、もはやAKB総選挙は、それが最初に開催されたときの意義は失われており、メリットよりもデメリットのほうが大きくなっていたと思われる。
本来なら、次シングルの選抜を決めるだけの「お遊び」のようなものだった選挙が、メンバーの序列を決定するもののように扱われ、1人何票でも投票できるというシステムから、CDについている投票権目当てに大量購入する「太ヲタ」の影響力が大きくなり、それが厄介化して、NGT事件のようにグループの内部を侵食する下地にもなりつつあった。
また、順位欲しさに「〇位になったら水着になります」などと、言い方は悪いが、さながら、チップ目当てで服を脱ぐ公開ストリップみたいなことまでするようなメンバーが出てくるなど、非常に商業的なものが散見されるようになり、ファンは熱くなったかもしれないが、一般の感情からはどんどん乖離していくイベントに成り果てていたことも否定はできない。
はっきりいえば、今年の総選挙を実施しないことにしたのは、運営の英断と思う。
グループの大黒柱だった指原莉乃が卒業し、有力候補だった宮脇咲良は韓国で活動中、NGTは完全に迷走状態になり、AKBも支配人が更迭され不在の状況。さらに長年担当していたラジオ、オールナイトニッポン(ニッポン放送)の枠も乃木坂に変わられ、NHKでの冠番組だった、AKB46SHOWも打ち切り(しかも石原Pは路線変更を否定しているが坂道グループの特番が作られる)。
狭い範囲の太いヲタによって買い支えられるビジネスモデルには限界が見えてきており、広く浅く多様なジャンルに進出して、個の力で新規のファンを掘り起こしてくる乃木坂に水をあけられつつあるという現状を考えれば、ここでの路線変更はある意味必須ともいえるだろう。
幸いなことに、AKBGにはまだまだ無限の才能が在籍しており、実力そのものは確実に上がっているのだから、落ち着いて、最高の楽曲で正攻法の勝負をかければ十分盛り返しは可能だと思う。
NGTの事件に関しては、これからも解決するまで厳しく見つめていきたいが、問題をきちんと解決したうえでAKBGの底力を結集して、再びアイドル界の王者に返り咲く姿も見たいと思っている。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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