「次世代エントランス監視システム」大丸神戸店での実証結果を報告。神戸のセンサー技術企業・旭光電機

プレスリリース発表元企業:旭光電機株式会社

配信日時: 2026-11-05 09:00:00

人流データを施設運営へ。商業施設の実環境で検証を実施



 旭光電機株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:和田貴志)は、大丸神戸店(神戸市中央区)および周辺エリアで実施した「次世代エントランス監視システム」の実証実験の結果を報告します。
 本実証では、既存カメラの映像とAIによる人流解析技術を活用し、イベント会場方面から店舗へ入る人の流れや、離れた2地点間を移動する人物を検出しました。また、入口の位置や柱による死角、歩行方向など、現場の条件に合わせた設定調整に生成AIを活用し、人数カウントの一致度の改善を確認しました。
 今回得られた知見をもとに、解析精度の向上と、通常日・イベント開催日の比較検証に取り組み、来店傾向の把握や混雑対策など、商業施設の運営判断に役立つ人流データの活用を目指します。
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■ 今回の実証のポイント

1. 既存カメラの映像を、人の流れを把握するデータに
 既存カメラの映像から、店舗へ入る人や移動方向をAIで解析。人数カウントに加え、イベント会場方面から店舗へ向かう人の流れを検出しました。
2. 離れた2地点の映像を照合し、人物の移動を検出
 異なる2地点で撮影された映像をAIで解析し、人物の特徴や移動時間などをもとに、地点間の人の移動を検出しました。事前登録やスマートフォン、ビーコンなどを使用せず、既存カメラの映像から人の流れを把握できる可能性を確認しました。
3. 現場に合わせた設定調整にも、生成AIを活用
 入口の位置や柱による死角、歩行方向を考慮した設定調整に生成AIを活用。同じ映像・同じAIでも、現場の条件に合わせて設定を見直すことで、人数カウントの一致度が改善しました。

実証の背景|AIで人の流れを可視化し、施設運営への活用を目指す

 商業施設のイベントや周辺エリアの催しが、店舗への来店にどうつながっているのか。その関係を調べるには、来店人数に加え、どの方面から人が訪れ、どのように移動しているかを把握する必要があります。
 旭光電機は、これまで培ってきたAI動画分析技術の知見をもとに、大丸神戸店の協力のもと、商業施設における人流解析技術の検証を実施しました。今回は「店舗への入店者の解析」と「2地点間の人物マッチング」の2つに取り組み、実際の商業施設で人の動きをどこまで把握できるかを確認しました。

検証1.|店舗へ向かう人の流れをAIで解析

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 実際の商業施設で撮影されたカメラ映像をAIで解析し、イベント会場方面から店舗へ向かう人の流れを抽出。AIが検出した入店者数と、人の目で確認した人数を比較することで、人数計測の精度を検証しました。
 実際の店舗周辺では、入口手前の柱で通行者が隠れたり、待ち合わせなどで立ち止まった人の背後が見えなくなったりします。また、店舗前を通り過ぎる人と入店する人を区別する必要もあります。
 そこで、実際の扉に合わせた入口範囲の設定、柱の陰から現れた人物の扱い、扉へ向かう歩行方向の判定を見直しました。同じ映像・同じAIのまま、現地に合わせて設定を調整することで、人数カウントの一致度が改善しました。
〈検証結果〉
・人の目で確認した入店者:222人
・設定調整後にAIが抽出した人数:196人
・映像ごとの人数を比較した一致度:調整前31.5%→調整後71.2%
※一致度は、AIによる人数計測と目視による計測結果の差をもとに算出したものです。

検証2.|離れた2地点の映像から、人物の移動を検出

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/148560/19/148560-19-4c19e05a495aac343be73d6916afa3fe-860x762.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 今回の実証では、異なる2地点で撮影されたカメラ映像をAIで解析し、地点間を移動する人物を検出できるか検証しました。それぞれの映像から人物の特徴をAIで解析し、移動にかかる時間などの情報と組み合わせることで、地点間の移動を検出しました。事前登録やスマートフォン、ビーコンなどを使用せず、既存カメラの映像のみで解析できる可能性を確認しました。
〈検証結果〉
・異なる2地点のカメラ映像をAIで解析し、地点間の移動を32件検出
・検出結果を人の目で確認したところ、明らかな誤判定は1件
・既存カメラの映像のみを活用し、地点間の人の移動を検出できる可能性を確認
※検出した件数は移動者全体の人数を示すものではなく、今後も解析精度の向上に向けた検証を進めます。

現場ごとの設定調整に生成AIを活用

 今回の入店者解析では、人を検出するAIに加え、現地の映像に合わせた設定調整の大部分に生成AIを活用しました。カメラ映像から人流を解析するには、入口の位置や障害物、人の歩き方など、設置場所ごとの条件を設定に反映する必要があります。今回の実証では、こうした調整が人数カウントの一致度を左右することを確認しました。今後、複数店舗・複数カメラへの展開を見据え、生成AIを活用した設定作業の省力化についても検証を進めます。

今後の取り組み|施設運営で使える指標へ

 今回の実証では、イベント会場方面からの入店者の自動抽出と、離れた2地点間を移動する人物の検出を確認しました。今後は、計測条件と評価方法を整え、施設運営の判断に使えるデータにするための検証を進めます。
1. 通常日とイベント開催日を比較する
 今後は、条件をそろえた人流データを比較することで、イベント開催時と通常時における人の流れの変化を検証します。
2. カメラの設置条件と解析精度を改善する
 柱や滞留による死角を考慮してカメラ位置を検討するとともに、画角を固定し、継続して比較できる撮影条件を整えます。AIによる数え漏れや人物の取り違えについても、目視と照合しながら改善を進めます。
3. 店舗運営に必要な指標を整理する
 時間帯別の人数、移動方向、入口付近の滞留など、現場で必要な指標を関係者と整理します。来店傾向の把握や混雑対策、周辺イベントとの連携施策の検討に役立つデータの活用を目指します。

大丸神戸店 ご担当者コメント

 私ども大丸神戸店が目指す「百貨店 × 旧居留地によるエリア価値向上」の実現に向けて、明石町筋と大丸神戸店を一体で捉えた人流解析は極めて重要な取り組みであると考えています。
 街づくり施策やイベントが、来街者の回遊や滞留時間の向上にもたらす効果を可視化することで、感覚や経験だけではなくデータに基づいたエリアマネジメントが可能になります。
 地域・行政・民間で連携し、わざわざ訪れたくなる「来る理由」、思わず足を運びたくなる「立寄る理由」を創出することで、旧居留地ならではの唯一無二の価値を高め、エリア価値の最大化を目指していきます。

旭光電機株式会社 代表取締役社長:和田貴志

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/148560/19/148560-19-cd368e1dbd6422cdf6d1faa5222b0627-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
旭光電機株式会社 代表取締役社長:和田貴志

 今回、大丸神戸店様での実証を通じて、既存カメラの映像から、店舗へ入る人の流れや、離れた地点間の移動を捉えられることを確認しました。同時に、柱や人の滞留など、実際の現場で精度を高めるために対応すべき条件も明らかになりました。
 当社は、自動ドアなどのセンサー開発を通じて、設置場所や使われ方に合わせて技術を調整することを大切にしてきました。今回も、現場の条件を設定に反映することの重要性を確認するとともに、その調整に生成AIを活用する手応えを得ました。
 今後は、施設のご担当者と「どの時間帯に、どの方向から人が訪れるのか」「イベント開催時に人の流れがどう変わるのか」を検証し、混雑対策や催事の企画など、日々の運営判断に使える仕組みへと磨いてまいります。

会社概要

 旭光電機株式会社は、神戸市に本社を置くセンサー・コントローラーの開発・設計・製造を行う企業です。1956年に日本初の自動ドア用コントローラーを開発して以来、センシング技術と制御技術を強みに、自動ドアや鉄道など、高い安全性と信頼性が求められる分野で技術を培ってきました。
 現在、当社のビルフロント向け自動ドア用センサーは国内約70%、東海道・山陽新幹線の車両間自動ドア用センサーは100%のシェアを有しています(当社調べ)。近年は、これまで培ってきたセンシング・コントロール技術をIoTやDX、GXなどの分野にも展開し、現場の課題解決につながる新たな製品・サービスの開発に取り組んでいます。
 また、2025年・2026年には「発明大賞 発明功労賞」を2年連続で受賞。2026年には「2次元マトリクス型自動ドアセンサーの開発」で、文部科学大臣表彰「科学技術賞(技術部門)」を受賞しました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/148560/19/148560-19-118ddb31e921c1a05f9b10ad67d56845-554x554.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

会社名 : 旭光電機株式会社
代表者 : 代表取締役社長 和田貴志
所在地 :兵庫県神戸市兵庫区荒田町1丁目2番4号
設立  : 1952年11月
事業内容:各種センサー / コントローラー及び各種制御装置の開発・設計・製造
TEL   :078-515-8601 (代表) 
FAX   :078-515-8602
HP   :https://www.kyokko.co.jp/



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