共創型紙おむつ開発の取り組みが「2026年度グッドデザイン賞」を受賞
配信日時: 2026-10-16 14:00:00
デイサービス施設と紙おむつメーカーの協業で、介護する・される人のために、負担の大きい排泄介護をより深く理解し、より良いものにする取り組み
日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社〔住所:東京都千代田区神田駿河台4-6、代表取締役社長:藤原隆史〕の開発部門が、カフェ併設型デイサービス施設「KEY STATION(キーステーション)」様とともに取り組んできた紙おむつ研究開発活動「ライフボイス-ラボ(共創型紙おむつ開発Life-Voice Lab.)」について、この度 2026 年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73407/121/73407-121-285369efee35a004b7a450cf55726858-1130x324.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「ライフボイス-ラボ」は、デイサービス施設を拠点に、介護を受ける方、そのご家族、施設職員、当社の研究員が連携し、排泄ケアの実態を深く理解しながら、より良い紙おむつの開発につなげる共創の取り組みです。高齢者を調査対象としてではなく、豊かな生活経験を持つ“老いの専門家”として位置づけ、日常の動作や対話の中から、言葉になりにくい困りごとや心理的負担を丁寧にすくい上げ、紙おむつ開発に生かす活動を継続してきました。
「ライフボイス-ラボ」は、私たちメーカーにとっては実態に根ざした開発を可能にし、介護施設や高齢者にとっては、ありのままの姿で社会とつながり、自らの経験を役立てる機会を生み出しています。介護の現場にある“声なき声”を価値へと変え、老いを孤立ではなく知恵の継承へと転換していくこの共創モデルが、超高齢社会の日本における好例となれば幸いです。
■取組名称
ライフボイス-ラボ(共創型紙おむつ開発Life-Voice Lab.)
■共同受賞者
一般社団法人 日本福祉環境整備機構 代表理事 太田浩史
■デザインポイント
1. 調査者がデイサービスに出入りしてもだれも驚かないくらい、普段から開かれた施設の運営・オープンな雰囲気があること
2. 慣れた場所や相手(職員)を通すことで、羞恥心などの言語化困難な要素もより深く汲み取れる、自然な調査方式であること
3. この取り組みの中では、高齢者が老いの専門家であり、商品開発者であり、社会の担い手となっていること
■グッドデザイン賞審査委員による評価コメント(全文引用)
高齢者を単なる調査対象やサービスの受け手ではなく、生活や老いについて固有の知識をもつ専門家として位置づけ、商品開発のプロセスに継続的に参画する仕組みを構築した点を高く評価した。
特に排泄ケアは、羞恥心や遠慮などから、一般的なインタビューや単発のモニター調査では経験やニーズを十分に把握することが難しい領域である。日常的に利用するデイサービスを舞台に、利用者との継続的な関係の中から、言葉だけでは捉えにくい生活上の経験を丁寧に理解し、具体的な商品開発へとつなげている点に本取り組みの独自性がある。また、こうしたプロセスそのものが、高齢者に自らの経験や意見が社会に生かされる機会をもたらしていることも重要である。今後は、意見を聞くことにとどまらず、課題設定や評価、意思決定にも高齢者がより主体的に関わることで、「高齢者とともにつくる」開発モデルがさらに発展していくことを期待したい。
■グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
https://www.g-mark.org/gallery/winners/35053
■共同受賞者 一般社団法人 日本福祉環境整備機構様
代表理事: 太田浩史
住所: 東京都板橋区上板橋1丁目19番16号 アソルティ上板橋203
概要:東武東上線上板橋駅南口の商店街にあるコミュニティカフェ併設型のデイサービス「KEY STATION(キーステーション)」のコンセプトは、地域に暮らす子ども、学生、大人、そして高齢者のだれもが「自分は必要とされている」と実感できる居場所を持てる社会を実現します。気軽に困りごとを相談でき、自分の役割を担う事ができ、時にはサポートを受けながら、自分の価値を見出せる居場所を目指します。キーステーションは、居場所だけに留まらず、地域全体で『誰かの困りごとが、誰かの可能性を発揮する』という連鎖を生み出していきます。
URL: https://kamiita.city/
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設の、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボル「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして親しまれています。2026年度は第70回の節目にあたります。
https://www.g-mark.org/
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