武蔵野市後援「核廃絶フォーラム」200人が参加 こどもの日に平和の意味考える

プレスリリース発表元企業:パルシステム連合会

配信日時: 2026-05-11 10:10:00

腹話術で語る被爆体験やトークセッション



パルシステム連合会(本部:東京都新宿区、理事長:渋澤温之)と一般社団法人核兵器をなくす日本キャンペーン(本部:同豊島区、田中煕巳代表理事)は2026年5月5日(火祝)、「平和・核廃絶フォーラムvol.4」(武蔵野市後援)を開催しました。主会場の武蔵野プレイス(東京都武蔵野市)とグループ生協5会場をオンラインでつなぎ、約200人が被爆体験の証言や核廃絶を訴え活動する若者たちのトークセッションに耳を傾け、身近にある平和の大切さを考えました。

きのこ雲の下にいた人たちの暮らしや思いを知って
フォーラムは、戦争の悲惨さや核兵器の非人道性を伝え、子どもたちと共に平和を身近に考えるきっかけをつくるため、25団体の賛同を得て開催しました。千葉、茨城、山梨、福島、静岡の各県にサテライト会場を設け、被爆体験の証言とトークセッションを配信しました。

冒頭は、広島と長崎に落とされた原子爆弾の違いの説明です。平和な世界を目指し活動する国際NGOピースボートの渡辺里香さんが、小学生も参加する会場に「核兵器って聞いたことありますか」と問いかけます。

広島ではウランを濃縮させた細身の「リトルボーイ」、長崎ではプルトニウムを爆発させる丸形の「ファットマン」がそれぞれの地の上空で、猛烈な閃光と共に爆発しました。強烈な熱線と高圧の爆風、放射能による破壊力の違いを実験するための投下だったと言われます。

「海外で原爆の話をする時、上空で撮影したきのこ雲の写真を見せると『知っている』と答える人に会います。写真で見えない雲の下で、爆風で倒壊した建物に押しつぶされ、強烈な熱線で全身を焼かれ、助かった後も放射線の影響で亡くなっていった人を証言しているのが被爆者の皆さんです」と話し、6歳の時に広島で被爆した小谷孝子さんを紹介しました。
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▲「雲の下にあった多くの人たちの暮らしや思いを知って」と語る渡辺さん

小さな平和の種まきを世界中に
小谷さんは幼稚園教諭時代に腹話術を習得し、師と仰ぐ人の「被害を風化させないため語っていきなさい」との言葉を受け、自身の体験と凄惨な戦争の実相を語ってきました。被爆の全身やけどにより3歳で亡くなった弟を腹話術人形「あっちゃん」に見立て対話します。

1945年8月6日、兄弟4人が川遊びに行こうと駆けだしたとき原爆が投下されました。水を飲もうと屋内に戻った小谷さんは、倒壊した柱と壁の隙間に挟まりかすり傷で済みました。外に目を向けると、3~4千度の熱線で体の中まで焼かれた人たちがお化けのように手を前に出し「お水ちょうだい」と言いながら逃げてきました。

あまりの熱さに裏の川に飛び込み、バタバタと亡くなっていく人たちを「怖くてぼーっと立って見ていただけ」だったという小谷さんのもとに、姉と弟は全身やけど、兄は飛んできたガラスが突き刺さった姿で帰ってきました。4日後の朝、意識のなかった弟が目を覚まし、水を口に含ませると「お母ちゃん飛行機怖いねえ。お水おいしいねえ」と言って亡くなりました。

家の瓦礫を集め自らの手で息子を火葬した母親は、戦後原爆孤児となった子どもたちの世話をしに行くようになりました。小谷さんがよその子じゃなくて私の世話をしてと母に頼むと「あなたは夜になればお母ちゃんが帰ってくる。あの子たちの所には二度と帰ってこない。大変な時に人のことを大切にできる心の豊かな人になりなさい」と言われました。その母も、原爆症の白血病で小谷さんが小学校6年生の時に亡くなったそうです。

小谷さんは、ピースボートで世界23か国に寄港し、証言活動をしてきました。「子どもたちはアメリカを恨んでいないかと必ず聞きます。『被爆者は恨みを言いに来たのではなく、手を取り合い戦争や核兵器のない世界にしようとお願いに来ました』と伝えると自分たちの時代で無くすと答えてくれ、小さな平和の種まきを世界にできました」と話し、今後も命ある限り証言を続け、平和のバトンをつないでいくと決意を伝えました。
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▲あっちゃんと対話し伝える被爆体験
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▲会場の子どもたちと触れ合うあっちゃん

「平和な瞬間」や「伝える時の壁」をシェア
トークセッションは、核兵器をなくす日本キャンペーンの浅野英男さんと木場笑里さん、渡辺里香さんが登壇し、一般社団法人かたわら(神奈川県横浜市)代表理事の高橋悠太さんがモデレーターを務めました。

高橋さんは冒頭、サテライトを含む会場に「皆さんにとって平和な瞬間を隣の人とシェアしてください」と呼びかけました。茨城会場からは「みんなが集まって平和の話をできる時」山梨では「毎日友達と遊んだり、ご飯を食べたりする当たり前の日常」など、子どもの参加者も答えます。事前の1,300人へのアンケートでも「何気ない日常」が上位になったことを紹介しました。

子育て中の渡辺さんは「『おやすみ』と言って寝室に行く時です。子どもたちには戦争のニュースが流れると『この子たちはおやすみと言って寝られないね』と声をかけます」と話します。子どもが生まれたばかりの浅野さんは「親子三人で過ごす時間です。育休に入りすぐにイラン攻撃が開始され、戦争のある世の中に誕生したのだと感じました」と言います。木場さんは「長崎のおばあちゃんと電話をして笑い合う時です。子どもたちには、何気ない日常が平和だと言葉で伝えることも大切ですね」とそれぞれの平和をシェアしました。
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▲左から渡辺さん、浅野さん、木場さん、高橋さん

続いて浅野さんが、4月27日からニューヨーク国連本部で開催されているNPT(核不拡散条約)再検討会議にあわせ核兵器廃絶を訴えるため渡航した日本の代表団のようすを紹介しました。会議での日本原水爆被害者団体協議会の濱住治郎事務局長のスピーチの動画を上映し「戦争をしたから核兵器が使われたのです。核兵器も戦争もない世界の人間社会のためにともに力を尽くしましょう」と力強いメッセージを発信したことなどを伝えました。
核兵器ない世界の実現を NPT再検討会議代表団に参加

高橋さんは「一方で、平和について身近な家族や子どもに伝えるのが難しいと感じるとの声もあります。皆さんが感じる壁があれば隣の人とシェアしてください」と呼びかけます。静岡では「戦争の報道を見ても無縁の世界で自分ごととして実感しにくい。物価高騰など身近な暮らしの問題が中心です」福島からは「平和の答えが1つであれば楽だけど、みんな思いの形が違うのでとても難しい。向き合って考える機会を持てると良い」など声があがりました。

浅野さんは「子どもたちも含め教えるのではなく、見つけにくい答えを一緒に考える場を作ることが大切ですね」とサテライト会場の意見に賛同し、若い世代と共に被爆者の証言を各地で聞いた「Hibakusha Dialogue」など、さまざまな活動をしてきたことを紹介します。

祖母の被爆体験を高校生になり聞いた木場さんは「被爆者だと隠す人も多く聞けないでいましたが、泣きながら話をしてくれ、初めて見た祖母の涙で自分のこととして感じました」と話します。東京でひとり暮らしを始めてから、原爆投下の日に黙とうをしないことや、長崎では絶対反対が当前の核兵器保有に賛同する人を初めて見たというカルチャーショックの体験を伝えてくれました。

渡辺さんは「ピースボートの被爆証言の際にアジア諸国では、日本軍による侵略や殺戮の事実を知っているか問われ、NATOに加盟するEU諸国では核兵器を保有しなければ危険だと言われます」と世界の地域による価値観の違いを紹介し、それぞれの視点に寄り添い伝えることの大切さを話しました。

最後に登壇者はそれぞれ、被爆者の平均年齢が上がり話を聞く機会が減っていくなか、ぜひ広島や長崎、そして沖縄を訪れ、当時の話を直接聞いて欲しいと参加者に伝えました。自分が聞いたことを、また誰かに真剣に伝えるきっかけをつくり、手を取り合って核兵器を無くそうと呼びかけ、セッションを締めくくりました。
子どもたちの参加で見つけた平和
5つのサテライト会場では、中継の前後にもさまざまなイベントを子どもたちと楽しみました。
パルシステム千葉では未就学児から小学生を含む8家族23人が、戦時中のレシピを再現したすいとんとおやきを作り、試食しました。平和の絵本なども用意し、子どもに戦争を伝える機会となり良かったとの声もありました。

サテライト中継では子どもが「なぜ千葉県では平和学習が無いのか」と問いかけました。小谷さんは千葉県在住で、年間に県内の約90校を訪れ「あっちゃん」と被爆体験を伝えているので、学校の先生にかけあってみると良いとのアドバイスもありました。


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▲すいとんとおやきを作った千葉会場

パルシステム茨城 栃木では10家族13人が、本会場でも実施した平和に関するクイズラリーなどを楽しみました。ユニセフが貸し出す地雷模型や水がめ、ウクライナとガザの写真展示などで世界の現状を伝えました。パネルを見ながら子どもに戦争の説明をする父親の姿もあり、戦争の恐ろしさと平和の大切さを実感しているようすでした。
パルシステム山梨 長野では13組17人が参加し、ワークショップの毛糸と竹串製のマスコット「せんそうほうき」とウクライナカラーのミサンガ作りを楽しみました。フェアトレードのコーヒーや紅茶、菓子などを囲み「平和って何だろう?」「平和のためできることは?」などカードに書き込みながら交流しました。フェアトレードバナナスムージーの味も好評で、みんなで平和を考えるきっかけとなりました。


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▲平和への思いを書き交流した山梨会場

パルシステム福島では12人が参加し、「せんそうほうき」とミサンガ作りに真剣に取り組みました。講演やトークセッションにも聞き入り、参加者と共に平和の大切さを確認しました。

パルシステム静岡では10人が参加し、「せんそうほうき」とミサンガを作りながら交流しました。できあがったミサンガを腕やバッグなどに取り付ける姿もありました。


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▲ワークショップに真剣な福島会場

参加した小学生は中継を真剣に聞き入り「戦争の話が怖かった」と小谷さんの被爆体験を受け止めていたようすでした。
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▲被爆証言に真剣に耳を傾けた静岡会場
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▲小さな子も楽しんだワークショップ

パルシステムグループはこれからも、さまざまな形で平和の尊さを呼びかけ、利用者とともに一人ひとりができることを考えます。
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所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/

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