出生数70万人割れの日本、北欧の経験に学ぶ少子化対策とは 芳子ビューエル(アルトスター代表)が提言
配信日時: 2025-10-01 09:30:00


株式会社アルトスター(所在地:群馬県高崎市)は、9月16日に厚生労働省から発表された2024年の人口動態統計(確定数)を受け、当社代表である芳子ビューエルの「北欧の状況から考える日本の少子化対策」についての見解を発表いたします。
芳子ビューエルは、1998年にJETROから派遣されて以来北欧とゆかりが深く、北欧の専門家として「ヒュッゲ」など北欧のライフスタイルを日本に広く伝えて来ました。当社も長年北欧寝具や雑貨の輸入販売を行っており、「心の幸せ度を高めるライフスタイルカンパニー」を理念としています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/545594/LL_img_545594_1.jpg
北欧の状況から考える日本の少子化対策
■日本の出生数は、2024年の確定値で70万人割れ
2025年9月16日に厚生労働省から発表された「2024年人口動態統計(確定数)」によると、2024年に生まれた子どもの数は68万6,173人で初めて70万人を割り込み、明治32年の調査開始以来最少となりました。合計特殊出生率は1.15で、こちらも過去最低となっています。また既に発表されている2025年の1~6月の人口動態速報値からは、2024年よりもさらに減ることが見込まれています。
また、20代前半(20~24歳)の出生数よりも、40代前半(40~44歳)の出生数が約700人多いという逆転現象も起こりました。これは、40代前半が急増したというよりも、20代前半の出生数が減少したことによるものです。
■北欧でも進む少子化と多様化する生き方
北欧諸国は子育て支援が充実していることで知られていますが、近年はフィンランドでも出生率の低下が深刻化しています。2024年のフィンランドの出生率は速報値で1.26と、2010年から約3分の1も減少し、日本と同水準にまで落ち込んでいます。妊娠から小学校入学まで無料で利用できる「Neuvola(ネウボラ)」など支援制度が整っていても、価値観の変化が背景にあります。多様性を尊重する社会では、子どもを持たない選択やキャリアを重視する生き方も広く受け入れられています。
■スウェーデンでは、「ソフトガール」と言われる流行が発生
一方スウェーデンでは、20代女性を中心に「ソフトガール」と呼ばれるライフスタイルが広がっています。これは「専業主婦を希望するライフスタイル」と言われ、現地では、「女性の先輩達がジェンダー平等を実現するためにした努力を若い世代がわかっていない」という批判の声もあるようですが、実際には「自分らしく生きよう」という運動の一環であると私は捉えています。社会の競争やプレッシャーから距離を置き、家庭や心の豊かさを大切にする動きで、女性たちが自分らしい生き方を模索する象徴的な現象となっています。
■日本に必要なのは多様な生き方の支援
日本の20代の出生数減少には、制度面だけでなく「自分らしく生きたい」という価値観の広がりも影響しています。
子育て支援の充実は重要ですが、北欧の例からも分かるように、多様な生き方や価値観を尊重し、それぞれに合った支援が不可欠です。
私自身、20代前半で出産し、子育てと起業の両立に苦労しましたが、今ではその選択が自分にとって最善だったと感じています。誰もが自分の望む人生を選び、子どもを持ちたいときに持てる社会を実現するために、多様な生き方を支える環境づくりが必要です。
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芳子ビューエル
■女性のキャリア継続と多様な働き方の推進
当社では「女性社員のキャリアを断絶させない」ことに注力し、育休・産休中も社内メールを共有して疎外感をなくし、復帰しやすい環境を整えています。15年以上前からリモートワークを推進し、1時間単位の有給取得も導入。当社および私が代表を務めた他法人を含め、これまでに約50名以上の社員に本制度を導入してきましたが、育休・産休がきっかけで退職した社員は一人もいません。また、全社合計で年商約50億円を達成した年もあります。
日本では依然「時間」で評価されがちですが、私は「成果」で評価することが自律的な働き方やパフォーマンス向上につながると考えています。自分なりに出来ることを各々が考え、そのために行動することが今、大切なのではないでしょうか。
◆株式会社アルトスター 会社概要
所在地 : 群馬県高崎市筑縄町62-1
設立 : 2006年6月
事業内容: 新素材の輸入、企画販売、商品開発支援、輸入総代理店業務等
URL : https://alto-star.com/about/
◆代表者 芳子ビューエル(よしこ・びゅーえる) プロフィール
1998年にJETROから派遣されて以来北欧とゆかりが深く、デンマークのライフスタイル『ヒュッゲ』をいち早く日本に紹介。テレビや雑誌でも、ヒュッゲの第一人者として日本での取り入れ方を紹介しているほか、世界幸福度ランキングにまつわる『幸せ』についての各種講演なども行う。
著書に『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』(大和書房)、『北欧流 幸せになるためのウェルビーイング』(キラジェンヌ)など。
公式ブログ: https://yoshiko-buell.com/
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プレスリリース提供元:@Press
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