京都・伏見稲荷大社の境内を「3Dガウシアンスプラッティング」でメタバース空間内に再現
配信日時: 2025-05-16 10:00:00
文化遺産のメタバース空間構築を通じて文化観光の振興に貢献
大日本印刷株式会社(DNP)は、文化遺産の保存・継承・利活用を目的としたデジタルアーカイブと、文化観光の振興、および地域の活性化に寄与する事業を展開しています。その一環で今回、高精細な3次元(3D)空間の再現技術「3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)」を活用したインターネット上の仮想空間「メタバース」で、京都・伏見稲荷大社*1の楼門、本殿、千本鳥居等の境内を構築しました。
DNPはこのメタバースを大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンのイベント広場「リボーンステージ」にて、2025年5月2日~3日にDNPが開催したイベント「Come Together!」*2のプログラムの一つとして公開しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/69194/819/69194-819-4ec4573c5ec4bb6f3cd6187f0c62ec4a-3900x1138.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
伏見稲荷大社のメタバース(左)、「Come Together!」で体験する参加者の様子(右)
【京都・伏見稲荷大社のメタバース空間構築の背景と狙い】
現在、国内の人口減少や過疎化・少子高齢化による地域コミュニティの衰退、文化継承の担い手の不足などにより、各地域の豊かな伝統や文化が消滅していくと危惧されています。そうした状況に対して、観光を通じて地域の多様な文化の理解を深めることにより、文化・観光・経済の好循環を創出していく「文化観光」*3が重視されています。
DNPは、文化遺産等のデジタルアーカイブ、文化観光の振興、地域の活性化に寄与する事業を推進しており、今回、新技術の3DGSを用いたアーカイブ手法の採用について、伏見稲荷大社に賛同いただきました。約1300年にわたって貴重な文化遺産を継承してきた「お稲荷さん」の総本宮であり、多くの人々に親しまれている伏見稲荷大社の境内をメタバースとして構築しました。DNPは本メタバースの提供により、国内外からの幅広い来訪者に文化遺産の魅力を伝え、文化観光の振興に寄与します。
【京都・伏見稲荷大社のメタバース空間の特長】
1.メタバースならではの演出で文化遺産の魅力をわかりやすく伝える
- 3DGS技術を用いて、伏見稲荷大社の境内(楼門、外拝殿、内拝殿、本殿、奥宮、千本鳥居)をデジタル化し、利用者が空間内を自由に周遊できる仮想空間「メタバース」を構築しました。この空間は、まるで現実の空間で参拝しているかのようなイマーシブな(没入感のある)設計で、複数の人が自由に周遊できます。
- 空間内をお使いの「狐」が案内・誘導し、見どころの場面を日本語または英語で解説することで、文化遺産の魅力を分かりやすく伝えます。
- 利用者はメタバース内で自分の願いや感謝を込めた「鳥居」を建立する体験ができます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/69194/819/69194-819-37765d90464ebfbb9747db28cf4c301a-1675x734.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
伏見稲荷大社の「鳥居」の建立イメージ
2.3DGSによって低コスト・短期間でのメタバース構築を実現
- 3DGSは多数の映像や画像を専用ソフトウェアで処理することで、フォトリアルな(写真のような)3D空間をリアルタイムで描画する画期的な手法として、急速に進化し、応用範囲が広がっています。通常、文化遺産等の高精細な3Dデジタルデータを構築する際には、フォトグラメトリ(写真計測)やレーザー計測による撮影*4などを用いています。一方で3DGSは低コストかつ短期間で3D空間の再現が可能な手法のため、DNPは文化観光等の領域において幅広く3DGSを活用していきます。
■京都・伏見稲荷大社からのコメント
2025大阪・関西万博という世界的な舞台で、DNPの3DGS技術を通して、未来を担う子供たちに伏見稲荷大社の境内をバーチャル体験し、楽しんで興味をもってもらえたことに大変嬉しく思っております。
■「Come Together!」での体験者評価
大阪・関西万博における「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」イベントでは、102名が本メタバース空間を体験し、体験した子供達から「とても面白かった」「とても楽しかった」と高い評価を得ました。
【今後の展開】
DNPは3DGSの技術と活用ノウハウを活かし、さまざまな文化遺産のデジタルアーカイブ化と公開・利活用を支援し、文化観光の振興に貢献していきます。今後も文化遺産の保存・継承・公開によって多くの人々が文化遺産へアクセスする機会を創出し、より多くの人々が多様な文化について学び、研究や地域活性化にも活かせるように、体験の価値を高める事業*5を展開していきます。
*1 「伏見稲荷大社」について → https://inari.jp/
*2 「Come Together!」について → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20176627_1587.html
*3 「文化観光」について → https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/bunkakanko/index.html
*4 フォトグラメトリ(写真計測)は画像処理やカラーマネジメントの技術を活かし高解像度撮影画像から3Dデータを生成する手法、レーザー計測は赤外線を照射してデータを取得する手法
*5 「DNPによる文化財のデジタルアーカイブソリューション」について →
https://www.dnp.co.jp/biz/theme/cultural_property/index.html
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