「入試問題」厳選23問で、現代思想に入門！ NHK出版新書『試験に出る現代思想』が発売

基礎から最前線まで、この一冊でスッキリわかる！

　本書、『試験に出る現代思想』（NHK出版、2022年10月11日刊）が取り上げる「現代思想」とは、戦後の20世紀後半の半世紀に脚光を浴びた哲学や思想のこと。具体的には、ドイツのフランクフルト学派、フランスの構造主義やポスト構造主義、アメリカを中心とした現代正義論などを指します。「難解」と捉えられる、これらの現代思想のポイントが、センター試験や共通テストに出題された「倫理」の問題プラス著者オリジナルの問題にチャレンジしているうちに身につくのです。
　一見、共通テストで高得点を取るための受験参考書のようなタイトルですが、著者の斎藤哲也氏は、むしろ哲学や思想に興味はあるけれど、取り組むきっかけが見つからないという大学生やビジネスパーソンに、基本知識の取得や学び直しとして役立ててほしい本と執筆目的を語っています。



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　第1章では、現代思想の源流といえる4人の哲学者・思想家をテーマに、フッサールの現象学、ベルクソンの時間や生に関する洞察、フロイトによる無意識の発見、ソシュールの革命的な言語観などを紹介します。第2章では、ドイツ現代思想の中心を担ったフランクフルト学派の思想を取り上げます。第3章では、スター思想家が綺羅星のように現れたフランス現代思想を、第4章では、アメリカを中心に展開した現代正義論を解説します。また、補論として、これまでの4つの章では説明できなかったジェンダー論、ケアの倫理、未来世代への責任という3つの重要な思想テーマについて取り上げます。

　哲学・思想と聞くだけで、太刀打ちできないと敬遠する人も多いのではないでしょうか。著者は、本書の使い方（読み方）として、まず導入となる「問題」を一読し、当てずっぽうでもいいから解いてみる、その上で個々の哲学者・思想家を解説した本文を読み、最後にもう一度「問題」を解き直すことを勧めます。
　哲学・倫理学のプロフェッショナルたちが、受験生のために精魂を込めてつくった入試問題には、思想の核心がつまっています。人文思想分野でベストセラー書籍の制作に多数携わってきた著者による絶品の解説とともに、ぜひ味わってみてください。
　また、本書を通して現代思想により興味が湧いた方は、各哲学・思想(家)の入門書を紹介する「ブックガイド」を参考に、もう一歩現代思想の学びにチャレンジしてみましょう！



著者

斎藤 哲也（さいとう・てつや）
1971年生まれ。ライター・編集者。東京大学文学部哲学科卒業。人文思想系を中心に、知の橋渡しとなる書籍の編集・構成を数多く手がける。著書に『試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する』『もっと試験に出る哲学 「入試問題」で東洋思想に入門する』(NHK出版新書)、『読解 評論文キーワード 改訂版』（筑摩書房）など。編集・監修に『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑――中国・日本・英米（分析哲学）編』(田中正人著、プレジデント社)、『現代思想入門』（仲正昌樹ほか著、PHP研究所）など。



『試験に出る現代思想』目次

はじめに
第1章 現代思想の源流はどこだ？ ――世紀転換期の同世代四人衆
第2章 壊れそうな近代を救えるか？ ――ドイツ・フランクフルト学派の思想
第3章 ポストモダンは死んでません！ ――フランス現代思想の展開
第4章 これからの「公正な社会」の話をしよう！ ――現代正義論とその周辺
補論- 1 「ジェンダー論」事始め ――ボーヴォワールとバトラー
補論- 2　「正義の倫理」に物申す！ ――ギリガンの「ケアの倫理」
補論- 3　最悪の未来という羅針盤 ――ハンス・ヨナスの「未来世代への責任」
ブックガイド
あとがき



商品情報


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書名：NHK出版新書『試験に出る現代思想』
著者：斎藤 哲也
出版社：NHK出版
発売日：2022年10月11日
定価：1,045円（税込）
判型：新書判
ページ数：288ページ
ISBN：978‐4‐14‐088686-1
URL：https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886862022.html
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/4140886862/

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