【注目銘柄】ちゅうぎんFGは反発、通期業績の上方修正と増配を再評価、上場来高値奪回を視野

2026年11月6日 08:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■今期純利益は連続最高益を更新する見通し、年間配当124円への増配も評価材料

 ちゅうぎんフィナンシャルグループ<5832>(東証プライム)は、前日5日に25円高の3518円と3営業日ぶりに反発して引け、75日移動平均線近辺での三角保ち合いから上放れをうかがう動きを示した。日経平均株価が1110円安と4営業日続落した一方、東証株価指数(TOPIX)は、非AI(人工知能)関連のバリュー株買いを背景に1.16%高と4営業日ぶりに反発した。同社株にも、相次ぐ業績上方修正と増配を見直す買いが入り、割安株物色の流れに乗った。

■中間期に続き通期業績を上方修正、日銀の追加利上げ観測も焦点

 同社は今年10月23日に今2027年3月期第2四半期(2026年4月~9月期、2Q)累計業績を上方修正し、同29日の決算発表時には通期業績の上方修正と増配も発表した。純利益の連続過去最高益更新に加え、その更新幅の拡大が評価材料となっている。金融政策面では、日銀が9月会合で政策金利を引き上げた後、10月29、30日の会合では据え置きを決定した。次回12月17、18日の会合で追加利上げに踏み切るかどうかも注目される。

■国内金利上昇やポートフォリオ入替で資金運用収益が想定を上回る

 同社の今3月期2Q累計業績は、上方修正通り経常収益2039億6900万円(前年同期比78.1%増)、経常利益433億5400万円(同72.0%増)、純利益297億5400万円(同71.3%増)と大幅続伸して着地した。通期業績予想は、期初予想から経常収益を840億円、経常利益を150億円、純利益を100億円引き上げ、経常収益3470億円(前期比39.3%増)、経常利益800億円(同42.7%増)、純利益550億円(同38.5%増)とした。日銀の政策金利引き上げを受けた銀行子会社の有価証券ポートフォリオ入替に伴う売買収益の増加に加え、国内金利の上昇や運用資産の入替によって貸出金利息、有価証券利息配当金などの資金運用収益が想定を上回ったことが要因となった。

■年間配当を124円に増額、連続増配幅が拡大

 今期配当は、配当性向40%程度を目安とする配当政策に基づき、期末配当を期初予想の51円から73円に引き上げた。年間配当も期初予想の102円から124円(前期実績90円)へ増額し、連続増配幅を拡大させる。業績拡大に伴う株主還元の充実も株価の下支え材料となっている。

■PER11倍台、配当利回り3.52%で最高値奪回をうかがう

 株価は、長期金利上昇を追い風に下値を切り上げ、今期第1四半期の好決算や9月の日銀利上げを受けて、10月7日に上場来高値3873円まで買い進まれた。その後は長期金利の上昇一服や日銀の10月会合での政策金利据え置きなどを背景に反落し、3070円まで大幅調整した。しかし、この調整局面で2Q業績の上方修正が発表されてリバウンドし、通期業績の上方修正と増配を受けて3627円まで上値を伸ばした。その後は75日移動平均線近辺で方向性を探る展開となっている。PERは11倍台、配当利回りは3.52%と割安感を意識させる水準にあり、業績拡大と増配を手掛かりに上場来高値3873円の奪回を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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