【注目銘柄】三相電機、5期ぶり最高純益更新へ、半導体製造装置用ポンプ好調で大幅増益、割安修正に期待

2026年11月5日 08:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■製品価格の見直しと原価低減も収益拡大に寄与、低PER・PBRが評価見直しの手掛かりに

 三相電機<6518>(東証スタンダード)は、前日4日に45円安の1861円と続落して引けた。11月3日投開票の米国中間選挙で民主党が上下両院の多数派を獲得したことを受け、AI(人工知能)・半導体関連株への政策面の影響が警戒され、日経平均株価が一時3051円安と急落した。同社株も半導体関連の「ツルハシ銘柄」の一角に位置し、10月30日にマドを開けて一時2049円と約2カ月半ぶりの高値まで買い進まれていただけに、目先の利益確定売りが優勢となった。

 ただ、4日は一時1777円まで売られたものの、下値から切り返して長い下ヒゲを形成し、急騰時に開けたマドを埋めた。目先の調整一巡をうかがわせる値動きであり、米中間選挙を巡る不透明感が後退すれば、買い直される可能性もある。株価急騰のきっかけとなった10月29日発表の2027年3月期業績予想の上方修正に加え、純利益が5期ぶりに過去最高を更新する見通しも見直し材料となる。テクニカル面でも、5日移動平均線が25日移動平均線を下から上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を形成し、続落局面でもこの状態を維持していることが支援材料となりそうだ。

■半導体製造装置用ポンプの販売が好調、価格見直しと原価低減も利益を押し上げ

 同社の2027年3月期連結業績予想は、期初予想に比べて売上高を32億円、営業利益、経常利益、純利益をそれぞれ5億円引き上げた。売上高は220億円(前期比20.3%増)、営業利益は18億円(同2.26倍)、経常利益は18億円(同2.08倍)、純利益は13億5000万円(同2.37倍)と大幅な増収増益を見込む。純利益は2022年3月期に記録した過去最高の8億8400万円を5期ぶりに更新する見通しである。半導体製造装置用ポンプの受注が想定を上回って推移したほか、原材料や部材価格の上昇に対応した製品販売価格の見直し、原価低減の進展などが収益拡大に寄与する。

 なお、今期の年間配当は25円(前期実績25円)と据え置く予定である。ただ、前回最高純利益を記録した2022年3月期には、期中の業績上方修正に合わせて年間配当を期初予想の22円から25円に増額した経緯がある。今回も過去最高益を見込むだけに、今後の配当政策や株主還元の動向が注目されそうだ。

■ミニGC維持で割安修正に期待、まず2049円奪回から年初来高値を視野

 株価は、前2026年3月期業績が期中2回の上方修正値を上回って着地し、今期も大幅増益を見込んだことから、AI・半導体関連の「ツルハシ銘柄」として人気化した。ストップ高を交え、5月には年初来高値2666円まで上昇した。その後、調整安値1710円から今期第1四半期(1Q)決算への期待を背景に2144円まで反発したが、1Q業績が大幅増益となった一方、業績予想の上方修正がなかったことなどから再調整した。AI・半導体関連株の下落も重なり、一時1635円まで売られた。

 この安値からは今期業績予想の上方修正を受けてマドを開けて急伸し、5日線が25日線を上抜くミニGCを形成した。その後の調整局面でもミニGCを維持しており、上昇基調への転換期待は残る。4日終値ベースのPERは6.3倍、PBRは0.64倍と割安感があり、業績拡大を背景とした株価評価の見直し余地も意識される。当面は直近高値2049円の奪回が焦点となり、同水準を上抜けば年初来高値2666円への再挑戦も視野に入ろう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。