イラン最高指導者、核技術などの進歩加速を要求―米国との緊張続く

イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師(資料写真)。(2026年4月10日、Khamenei.ir/Wikimedia Commons/CC BY 4.0)[写真拡大]
イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が、核分野を含む科学技術の進歩を加速するよう求めた。米国との緊張が続く中、同師が核兵器開発を公然と指示するかどうかを巡り、憶測が広がっている。
イラン革命防衛隊(IRGC)と関係の深いファルス通信によると、ハメネイ師は「最近の2つの戦争の経験は、新たな科学の飛躍を深く、迅速に進める必要性を誰の目にも明らかにした」と述べた。
この発言に先立ち、イランのアフマド・ナデリ国会議員は、ハメネイ師が父親の故アリ・ハメネイ前最高指導者よりも核兵器保有に前向きな姿勢を取る可能性を示唆していた。
ナデリ氏は、前最高指導者が宗教上の理由から核兵器開発を禁じたファトワ(宗教令)に言及し、「モジタバ・ハメネイ師の行動から判断すると、そのファトワは異なるものになると私は理解している」と語った。同氏自身も核兵器の取得を支持し、究極の軍事的抑止力だと主張した。
ハメネイ師が父親より核兵器開発に前向きだとする報道もある。一方、イラン政府高官らは、同国は核兵器の保有を目指していないと繰り返し表明している。
米国のJ・D・バンス副大統領は今月初め、ロイター通信のインタビューで、イランが核兵器を製造しない姿勢を示すには、ウラン濃縮能力について実質的な措置を取る必要があると述べた。
「核兵器を望まないのであれば、なぜ濃縮度60%の核燃料が必要なのか。核兵器を製造しない決意を示したいのであれば、高濃縮の核燃料を製造しなければよい。これは極めて基本的な前提条件だ」と語った。
これに対し、イラン政府高官は匿名でロイターに、ウランを濃縮する権利は「決して」放棄しないと述べた。
軍事面でも緊張が続いている。CNNによると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、両国の選挙を前にイランへの共同攻撃を実施するようドナルド・トランプ米大統領に働きかけたが、トランプ氏は承認を見送った。
イスラエルの治安関係筋はCNNに対し、「ネタニヤフ氏は選挙前のイランへの共同攻撃を強く望み、トランプ氏の説得を試みたが、承認は得られなかった」と述べた。イスラエル首相府は、この報道を「フェイクニュース」として否定した。
トランプ氏は、この要請があったかどうかには言及していない。ただ、25日のFOXニュースのインタビューでは、イランとの合意を目指すか、軍事力で「決着をつける」か、判断の時期が近づいていると述べた。
「決着をつけるのか。それは非常に簡単にできる。それとも合意するのか。決断の時が近づいている」と語った。
CNNは米政府当局者2人の話として、米国は既に中東に十分な戦力を展開しており、トランプ氏の命令を受けてから96時間以内に、イランに対する大規模な軍事作戦を開始できる態勢にあると報じた。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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