『グランツーリスモ7』Spec IV第1弾配信 スポーツランドSUGOとシャオミの新車を追加

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『グランツーリスモ7』の無料大型アップデート「Spec IV」第1弾、バージョン1.72が2026年10月15日15時に配信された。PS5・PS4版にスポーツランドSUGOと新車6台が加わり、車両の鑑賞や収集に関する機能も拡充された。第2弾は同年12月に予定されている。
■シャオミがビジョン グランツーリスモに参加
新車の一台「シャオミ ビジョン グランツーリスモ」は、電動ハイパーカーのコンセプトモデルだ。シャオミによると、同社は「ビジョン グランツーリスモ」に参加した36番目のブランドで、初の中国ブランドかつ初のテクノロジー企業となる。ゲーム内ではブランドセントラルで購入できる。
ビジョン グランツーリスモは、メーカーなどが構想したコンセプトカーをシリーズ内で走らせる取り組みで、初代『グランツーリスモ』の15周年企画として始まった。アストンマーティンや日産、フェラーリなどの自動車ブランドに加え、2024年には宝飾品ブランドのブルガリも参加した。スマートフォンやIoT機器で知られ、2024年に初の量産EV「SU7」を発表したシャオミの参加は、この取り組みの顔ぶれをさらに広げるものだ。
ポリフォニー・デジタルとシャオミは2025年6月7日に協業を発表した。シャオミ ビジョン グランツーリスモの実物大コンセプトモデルは、2026年3月にバルセロナで開催されたMWCで披露された。ティアドロップ形状のコックピットや、空気の通り道を設けた車体、後部のハロー型テールランプが外観の特徴となっている。
■空気の流れを生かしたコンセプト
シャオミは「Sculpted by the Wind」を掲げ、空気抵抗を抑える設計と、車体を路面に押し付けるダウンフォースの両立を追求した。シャオミ オートのデザイン責任者ティエンユアン・リー氏も、直線での速さとコーナリング性能の釣り合いを設計上の課題として挙げている。後部のテールランプは、大きな排気口の役割も担う。
同社によると、反復的なシミュレーションで得た数値は空気抵抗係数0.29、ダウンフォースを示す値がマイナス1.2、空力効率の評価値が4.1だ。車両後方の気流を制御する「Active Wake Control System」と、走行中もカバー部分が静止して空気抵抗を抑え、ブレーキ冷却にも気流を利用する「Accretion Rims」を採用したとしている。これらはコンセプトモデルについて同社が公表した設計上の数値と機構だ。
シリーズのプロデューサー山内一典氏は、低い空気抵抗と高いダウンフォースを両立させるシャオミの着想に驚いたと述べている。『グランツーリスモ7』では、新設された「ビジョン グランツーリスモ・トロフィー」のスパ・フランコルシャン戦でも、この車を試せる。
■フェラーリ、ホンダなど残る5台
「フェラーリ F355 ベルリネッタ '94」は、348の後継として1994年に登場したミッドシップのスポーツカーだ。ピニンファリーナが手がけた車体には、先代から見直された造形と空力設計が反映されている。ゲーム内ではユーズドカーで購入できる。
「ホンダ シビック Si Group A version '87」は、1984年登場のDOHCエンジン搭載車シビックSiを基にしたレーシングカーだ。ホンダの資料によると、1987年の全日本ツーリングカー選手権では1600ccクラスで6戦全勝を記録した。ゲーム内の購入先はレジェンドカーとなる。
「MAZDA RX-VISION GT3 EVO '26」は、既存の「RX-VISION GT3 CONCEPT」を進化させたGr.3車両で、ブランドセントラルに並ぶ。マツダがコスモスポーツやル・マン優勝車787Bなどで培ってきたロータリーエンジンの系譜を想起させる一台だ。
「ホンダ ステップ ワゴン Spada Premium Line '23」は、日本で1996年から販売されるステップ ワゴンの一仕様で、ブランドセントラルで購入できる。「シトロエン 2 CV 6 Charleston '86」は、1948年から1990年まで生産された2 CVのツートーン仕様だ。シトロエンによると、Charlestonは1980年に限定仕様として登場し、好評を受けて通常のラインアップに加わった。ゲーム内ではユーズドカーで扱う。
■起伏の大きいスポーツランドSUGO
追加コースのスポーツランドSUGOは、宮城県村田町にある実在のサーキットだ。1975年5月に開業し、1987年には国際レーシングコースへの改修を受けた。スーパーGT、スーパーフォーミュラ、全日本ロードレース選手権などを開催し、1988年から2003年にはスーパーバイク世界選手権も行われた。
ゲーム内に収録されたコースの全長は3,586mで、13のコーナーを持つ。最大高低差は69.83m、最大直線長は704.5mだ。実際の施設が公表する全長は、シケインを通らない場合が3,586m、シケインを含む場合が3,621mとなっている。
700mを超える直線の先には複数のコーナーが続き、最終コーナーからホームストレートへは最大10%の勾配を上る。モータースポーツ誌RACERは、起伏と比較的狭いコース幅をSUGOの特徴として挙げる。同誌によると、スーパーGTのGT500クラスでは、2003年と2010年にそれぞれ0.081秒差、0.025秒差の僅差の決着が生まれた。波乱の展開を「魔物」の仕業と呼ぶ言い伝えもある。
PlayStationの紹介では、F355で連続するコーナーと高低差を味わい、2 CVでは穏やかなペースでコースを巡る楽しみ方が提案されている。性格の異なる新車で同じコースを走ると、SUGOの地形も違って感じられそうだ。
■車両収集を広げる新機能
第1弾では、ガレージの車両を背景を変えて眺めたり撮影したりできる「クルマを見る」を追加した。ブランド別の運転体験「エクスペリエンス」に加え、ブランドセントラルには新車で買えなくなった車を扱う「ビンテージ」が設けられた。「カーコンシェルジュ」では、ユーズドカーやレジェンドカーの車両を取り寄せられる。
カーコンシェルジュの利用には、メニューブックNo.39の「ワールドGTシリーズ」をクリアし、エンディングムービーを視聴する必要がある。更新ではワールドサーキットのレースイベント6件、スケープスの撮影特集、カフェのエクストラメニュー3件も追加された。コレクターズレベルの上限が引き上げられ、オープニングムービーの後半も新しくなった。
『グランツーリスモ7』は購入が必要なゲームで、Spec IV第1弾は所有者向けの無料更新として提供される。アップデートのダウンロードにはインターネット接続が必要だ。新車をゲーム内で購入する際には、プレイで獲得するかPlayStation Storeで購入するゲーム内クレジットを使う。
■12月の第2弾と30周年記念コントローラー
シリーズは2027年に発売30周年を迎える。ポリフォニー・デジタルによると、シリーズの世界累計販売本数は2025年6月25日に1億本を超えた。これを記念する「Spec IV」は、10月と12月の2回に分けて配信される。
12月予定の第2弾では、初代『グランツーリスモ』にも収録された「オータムリンク」が、新たな拡張レイアウトとともに加わる。追加車両は6台の予定で、ファミリーモード、シャッフルレース、オンラインドリフトトライアル、パワーパックの上級者向け難易度も予告されている。
第2弾では、AIドライバー「グランツーリスモ・ソフィー」の進化も予定される。ソニーAIなどが開発したソフィーは深層強化学習を用い、走行速度や他車との接触などを考慮して運転を学習した。2022年に科学誌『Nature』に掲載された研究では、世界トップ級の『グランツーリスモSPORT』選手との対戦で勝利したことが報告されている。この研究は同年、ACM SIGAIの産業賞を受賞した。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、30周年記念の「DualSense ワイヤレスコントローラー “グランツーリスモ” リミテッドエディション」も発表した。レーシングストライプなどの図柄とカーボンファイバー調の前面プレートを採用する。日本では10月22日10時から順次予約を受け付け、12月10日に数量限定で発売する予定で、希望小売価格は税込み1万2480円だ。米国での設定価格は84.99ドルで、指定の1ドル=158円で換算すると約1万3400円となる。
元記事: Gran Turismo 7 Spec IV Brings Sportsland Sugo and Xiaomi’s Vision GT Hypercar Debut
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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