島津製作所 1Q売上高・営業利益とも過去最高、TMP好調で通期予想を上方修正

2026年10月13日 13:57

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記事提供元:フィスコ

*13:57JST 島津製作所---1Q売上高・営業利益とも過去最高、TMP好調で通期予想を上方修正
島津製作所<7701>は8月6日、2027年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10%増の1,305.96億円、営業利益は同17%増の142.64億円、経常利益は同63%増の184.86億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同68%増の133.33億円となった。売上高は6期連続、営業利益は3期ぶりに第1四半期として過去最高を更新した。同社は当期から経営上の重要な指標として「のれん等償却前営業利益」を用いており、同利益は146.38億円(同17%増)となった。

業績をけん引したのは産業機器セグメントである。先端半導体向けの設備投資が活発化するなか、半導体製造装置向けのターボ分子ポンプ(TMP)が日本、欧州、台湾、韓国で大きく伸び、売上高は207億円(同23%増)、のれん等償却前営業利益は38億円(同44%増)となった。主要な半導体製造装置メーカーから得ている見通しでは、少なくとも向こう半年は現在の需要水準が続く見込みである。医用機器セグメントは、X線機種の新製品効果で売上高が169億円(同23%増)に伸び、採算性の低い製品の取り扱い縮小も進めた結果、前年同期の赤字から11億円の黒字に転換した。航空機器セグメントも防衛、民間向けがともに増加し、増収増益となった。主力の計測機器セグメントは、重点機種である液体クロマトグラフや質量分析システムが伸び、売上高は803億円(同6%増)と過去最高を更新した。中東情勢に伴う輸送・部材価格の上昇とインド等での売上計上の遅れにより減益となったが、受注は前年同期を上回っており、今後の売上回復が見込まれる。

通期業績予想は、売上高で前期比11%増の6,200億円、営業利益で同9%増の800億円、経常利益で同2%減の810億円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2%減の590億円へ、すべての項目を上方修正した。TMP需要の上振れ、中東情勢の影響が期初想定より緩和する見通しに加え、7月に子会社化したチェコの電子顕微鏡メーカーTescan社の業績を第3四半期から連結する。同社は電子顕微鏡と既存の計測機器を組み合わせた多面的な分析の提案により、半導体市場での展開を加速する方針である。

株主還元については、年間配当を前期比1円増配の70円と予想している。成長投資を優先しつつ、事業拡大を通じた継続的な増配を目指す。新中期経営計画の初年度にあたる今期は、見直した通期予想の達成に注力し、2年目以降の成長につなげていく構えだ。《KA》