ツルハHDの営業利益9割増 ドラッグストア3社の収益力を比較

アラツク, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons[写真拡大]
ツルハHDの2027年2月期中間期は、営業利益が前年同期比9割増となった。マツキヨココカラ&カンパニー、サンドラッグを含むドラッグストア3社について、最低投資額や業績から収益力を確認する。
10月7日の株価は、ツルハHDが2,085円、マツキヨココカラが2,439円、サンドラッグが3,537円だった。100株の最低投資額は、それぞれ約21万円、約24万円、約35万円となる。
ツルハHDは2025年12月、ウエルシアHDを完全子会社化した。2026年1月にはイオンの連結子会社にもなり、ツルハドラッグやウエルシアなどを合わせて、国内47都道府県に5,652店舗を展開する巨大ドラッグストアグループとなった。
2027年2月期中間期は、売上高が前年同期比128.7%増(前年同期比2.287倍)の1兆2,755億円、営業利益が同92.6%増の547億円だった。大幅な増収増益にはウエルシアの連結が影響しており、既存店売上高は全体で2.5%増となった。
統合による仕入れ条件の改善や販管費の抑制も利益を押し上げた。上期の統合シナジーは85億円となり、営業利益は計画を約20億円上回った。通期では売上高2兆5,550億円、営業利益994億円を予想する。
マツキヨココカラの2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比5.7%増の2,893億円、営業利益が同8.5%増の214億円だった。化粧品や医薬品、プライベートブランドを強みとし、営業利益率は約7.4%となる。
サンドラッグの同期間は、売上高が前年同期比3.7%増の2,153億円、営業利益が同1.5%減の121億円だった。低コスト運営に強みを持つが、販管費の増加などが利益を圧迫した。営業利益率は約5.6%となる。
ツルハHDの中間期の営業利益率は約4.3%で、マツキヨココカラやサンドラッグを下回る。ただし、決算期間が異なるため、単純比較には注意が必要だ。今後は仕入れや物流、システムの統合によって、どこまで利益率を高められるかが焦点となる。
ドラッグストア業界では、食品や日用品による集客、収益性の高い医薬品や化粧品、調剤事業の組み合わせが利益を左右する。人件費や光熱費の上昇に加え、出店競争の激化もリスクとなる。
ツルハHDはウエルシア統合で事業規模を大きく拡大した。最低投資額は3社で最も低いが、統合効果を収益力の向上につなげられるかを確認したい。現時点では、営業利益率でマツキヨココカラ、配当利回りではサンドラッグが優位となっている。(記事:林田孝治・記事一覧を見る)
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