2026年のテック業界人員削減、集計で22万5000人超 OracleのAI投資と雇用減を検証

2026年9月30日 00:36

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記事提供元:Tech Times

テクノロジー業界の人員削減を集計するSkillSyncerによると、2026年1月から9月下旬までに519件、22万5122人が削減の対象となった。同社の2025年通年の集計値、20万5773人を上回る。ただし、この集計にはテック企業以外も含まれ、対象範囲の異なる統計と単純には比較できない。

人員削減とAI投資の関係は企業ごとに異なる。OracleはAI技術の導入が従業員数の削減につながったと開示した一方、AmazonとMicrosoftはそれぞれの削減について別の理由を説明している。

■Oracleの開示書類が示すこと

Oracleは2026年6月に提出した年次報告書で、事業へのAI技術の導入・展開が「従業員数の削減をもたらしており、今後ももたらす可能性がある」と記した。フルタイム従業員数は2025年5月末の約16万2000人から、2026年5月末には約14万1000人へ、約13%減少した。ただし、この前年差の全員がAI導入を理由に解雇されたという意味ではない。

同社の2026年度の設備投資は前年度の212億ドルから557億ドルへ増加し、営業キャッシュフローから設備投資を差し引いたフリーキャッシュフローは237億ドルのマイナスとなった。Oracleは同年度に負債で430億ドル、株式で50億ドルを調達したと発表している。

人員削減を含む再編に伴う退職金などの費用は、前年度の3億7400万ドルから2026年度には18億4000万ドルに増えた。投資銀行TD Cowenは、2万〜3万人を削減した場合に80億〜100億ドルのキャッシュフローを生み得ると試算していた。これは条件付きの推計であり、Oracleが借入金の返済に充てるために削減を決めたことを示すものではない。

Oracleは2027年度について、自社負担分の設備投資を約700億ドル、負債と株式による資金調達を約400億ドルと見込む。9月14日には新たな人員削減が報じられ、対象者には早朝のメールで当日が最終勤務日と伝えられた。今回の削減人数は公表されていない。

■Amazon、Microsoft、Metaの説明と投資計画

Amazonは2026年1月、約1万6000の職務を削減すると発表した。同社の人事責任者は、組織の階層を減らし、担当者の裁量を増やして官僚的な手続きを減らす取り組みだと説明している。一方、Amazonは2026年の設備投資を約2000億ドルと見込んでおり、支出の大きな部分はAWSやAI関連の設備に向かう。

Microsoftは7月、約4800人の削減を発表した。最高人事責任者のAmy Colemanは、削減した職務をAIで置き換えるものではないと明言する一方、AIによって仕事の進め方が変わり、一部の作業は自動化できるようになったと述べた。同社は暦年2026年の設備投資を約1900億ドルと見込んでいる。

Metaは5月に約8000人、世界の従業員の約1割に相当する削減を発表した。同社は約7000人をAI関連の新たな組織へ配置転換する計画も示している。2026年7月時点の設備投資見通しは1300億〜1450億ドルで、2026年第1四半期の売上高は前年同期比33%増の563億ドルだった。

Metaが掲げる2028年までの米国内投資6000億ドル超には、AI技術やインフラに加えて雇用拡大も含まれる。年間の設備投資見通しや人員削減額と同じ範囲の数字としては扱えない。各社で投資と削減が並行していても、その事実だけで個々の削減理由は確定しない。

■AIの効果と若手の雇用をどう見るか

Gartnerが2025年に経営幹部350人を対象に行った調査では、AIエージェントなどの自律化技術を試験導入または展開する組織の約8割が人員を減らしていた。一方、人員削減の程度と投資収益率には明確な対応が見られなかった。削減人数だけをAIの成果とみなすことは難しい。

非営利研究団体METRの実験では、2025年前半のAIツールを使った経験豊富なオープンソース開発者16人が、担当する作業を終えるまでの時間は、使わない場合より平均19%長かった。研究者は、特定の開発者と作業を対象にした結果だと明示している。2026年の追跡調査についても、参加者の選択などの影響で効果の大きさを確定できないとしている。

米スタンフォード大学デジタル経済研究所のADP給与データを用いた分析では、AIの影響を受けやすい職種の22〜25歳の雇用は、影響の小さい職種の同年代と同じペースで推移した場合に比べ、2026年6月時点で約19%低かった。研究所は、差は主に若手の採用減によって生じているとみる一方、経済全体でAIによる広範な雇用代替が起きたとは結論していない。

全米経済研究所のワーキングペーパーでも、米英独豪の経営幹部約6000人のうち、約9割が過去3年間にAIは自社の雇用に影響していないと答えた。企業全体の雇用と、特定の職種や若年層の採用を分けて見る必要がある。

■削減理由の開示を巡る制度

米国の連邦WARN法は、一定規模以上の企業が対象となる事業所の閉鎖や大量解雇を行う場合、原則として60日前の通知を求める。通知義務の有無は事業所ごとの人数などで決まり、AIの関与を申告する一般的な義務はない。通知時期や対象となる削減については例外と集計上の規則もある。

上院に提出されたAI Workforce PREPARE Actは、AIが大量解雇の重要な要因だった場合、通知にAIの種類と用途、AIに起因する雇用減の推計割合、事前の再訓練措置を記すことを提案している。2026年9月時点で成立していない。

カリフォルニア州のSB 951は州議会を通過し、9月時点で知事の判断を待っている。最終案は、現行の州法にある原則60日前の通知に、AIなどによる削減なら自動化される職務や技術の種類を加える内容だ。人員削減の理由を把握する仕組みを巡る議論が進むなか、企業の投資計画とAIが実際に担う仕事の範囲を見極めることが引き続き課題となる。

元記事: Tech Layoffs Top 225,000: Oracle Borrowed Billions for AI, Then Cut Workers to Pay for It

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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