三越伊勢丹が1株を2株に分割 百貨店3社の投資額と優待

2026年9月20日 00:17

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百貨店3社の投資額と優待を分析する。写真は三越日本橋本店本館。Kakidai, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

百貨店3社の投資額と優待を分析する。写真は三越日本橋本店本館。Kakidai, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons[写真拡大]

 三越伊勢丹HDは2026年9月末を基準日として、10月1日付で1株を2株に分割する。分割後は株主優待の対象も広がる。高島屋、J.フロント リテイリングを含む百貨店3社の投資額と優待を見ていく。

 9月17日の株価は、三越伊勢丹HDが3,293円、高島屋が2,140.5円、J.フロントが2,707円だった。100株の購入に必要な資金は、それぞれ約33万円、約21万円、約27万円となる。現在の株価が変わらないと仮定すると、分割後の三越伊勢丹HDは約16万円で100株を購入できる。

 株式分割で企業価値や保有株式の実質的な価値が変わるわけではない。ただし、三越伊勢丹HDの最低投資額は3社で最も低くなり、個人投資家には買いやすくなる。

 三越伊勢丹HDの2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比3.8%増の1,289億円、営業利益が同20.6%増の189億円だった。国内の富裕層による高額品需要や、訪日客向け販売が業績を支えた。

 株主優待制度も2027年3月末から変更する。分割後の100株以上を保有する株主には、三越や伊勢丹などで対象商品を10%割引で購入できる株主優待カードを交付する。100株以上200株未満の場合、買物利用限度額は15万円で、上限まで利用した場合の割引額は最大1万5,000円となる。

 高島屋の2027年2月期第1四半期は、営業収益が前年同期比6.4%増の1,197億円、営業利益が同26.4%増の160億円だった。国内顧客への販売や訪日客需要が伸びた。株主優待カードでは、高島屋の店舗などで対象商品を10%割引で購入できる。

 J.フロントは大丸・松坂屋の百貨店事業に加え、PARCOを中心とするショッピングセンター事業を展開する。2027年2月期第1四半期は、売上収益が前年同期比3.9%減の1064億円、事業利益が同1.7%増の141億円となった。大丸・松坂屋で使える株主優待カードも用意している。100株以上500株未満の場合、大丸・松坂屋で年間50万円までの買物に10%割引が適用される。

 三越伊勢丹HDは分割後の最低投資額と優待対象の拡大、高島屋は百貨店と商業開発、J.フロントは百貨店とPARCOの組み合わせが特徴となる。株主優待の使いやすさに加え、高額品需要や訪日客向け販売が今後も伸びるかが、百貨店株を選ぶ際の判断材料になりそうだ。(記事:林田孝治・記事一覧を見る

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