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映画『バイオハザード』は一作完結で製作、ザック・クレッガー監督は続編の構想にも言及

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ザック・クレッガー監督による完全新作映画『バイオハザード』が、2026年10月9日に日本全国の映画館で公開される。米国では9月18日にIMAXを含む劇場で公開され、前日の17日には米テキサス州オースティンで開催されるFantastic Festでガラ上映される予定だ。
本作の主人公は、オースティン・エイブラムス演じる医療品配送員のブライアンだ。既存ゲームの登場人物や筋書きをそのまま映画化するのではなく、特殊な戦闘能力を持たない一般人が、ラクーンシティで異常事態に巻き込まれる一夜を描く。
■一作完結として製作された完全新作
クレッガーは本作について、製作時には一作完結の物語として考えていたと説明している。既存の実写映画シリーズから物語を引き継ぐ作品ではなく、ブライアンという新たな人物を軸に、単独で成立するサバイバルホラーとして製作された。
完成後には、物語をさらに展開させるアイデアも浮かんだという。クレッガーは「この物語が向かい得る別の場所を考えずにはいられない」と語る一方、本作はまだ公開前であり、観客の反応を見たいとの考えも示している。現時点で続編は正式発表されていない。
クレッガーが明確に否定したのは、『バイオハザード』に限らず、今後もさまざまな既存フランチャイズ作品を手掛けていくことだ。「私は脚本家であり、自分が書きたいものを書きたい。何らかの要件を満たすために、決められた要素を一つずつ盛り込むような作品は書きたくない」と説明している。
『バイオハザード』に取り組んだ理由については、自身がゲームのファンであり、その世界を使って描きたい独自の物語があったためだとしている。クレッガーとシェイ・ハッテンが共同で脚本を執筆し、特定のゲーム作品を再現するのではなく、自身が観たいと思える『バイオハザード』映画を作ることを優先したという。
■特殊能力を持たない配送員が主人公
ブライアンは医療品の配送を請け負い、ラクーンシティ総合病院へ向かう途中でアウトブレイクに巻き込まれる。戦闘の専門家でも、シリーズの出来事を熟知した人物でもない。状況を十分に理解できないまま、限られた手段で危機を切り抜けなければならない一般人として描かれる。
ゲームの『バイオハザード』では、利用できる弾薬や回復アイテムが限られ、先に何が待ち受けているか分からない状況で進路や装備を選ぶ。クレッガーは、こうした資源管理や、未知の場所を慎重に進む感覚を映画に取り入れることを重視した。
PlayStation Blogのインタビューでは、登場人物がある地点から別の地点へ移動し、多様な環境を通過するうちに事態が次々と悪化していくゲームの構造に、映画的な魅力を感じたと説明している。ゲームの登場人物や筋書きを置き換えるのではなく、プレイヤーが体験する一連のリズムを映画の物語と映像へ移す試みだ。
本作は、ゲーム『バイオハザード2』で描かれた出来事と並行する物語として構想されている。一方で舞台は1998年ではなく現代に置き換えられており、レオン・S・ケネディやクレア・レッドフィールドの物語を再映画化する作品ではない。新たな人物の視点からラクーンシティでの一夜を描く、独立した物語となる。
一般人のブライアンを主人公とすることで、観客はシリーズの主要人物に関する予備知識に頼らず、その場で得られる情報だけを手掛かりに物語を追うことになる。先の展開や登場人物の行方を予測しにくい構成が、ゲームのサバイバルホラーに通じる緊張感を支える。
■ゲームを遊ぶ感覚をカメラで表現
米ソニー・ピクチャーズは9月初め、本作の冒頭約30分を報道関係者や招待客に上映した。全編を対象としたレビューではないものの、公開された反応では、恐怖とブラックユーモアの組み合わせや、エイブラムスの不器用で親しみやすい演技を評価する声が上がった。
JoBloのJimmyOは、上映された部分を「ここしばらく見たホラー映画の中でも最高の導入部の一つ」と評し、恐怖、笑い、緊張感のバランスを評価した。エイブラムスについても、ブライアンを応援したくなる人物として演じ、笑いと恐怖の両方を成立させていると述べた。
ほかの参加者からも、エイブラムスの混沌とした不器用さが作品の激しい雰囲気に合っていることや、サバイバルホラーゲームを遊ぶ感覚が映像に反映されていることを評価する声が出ている。ただし、これらは冒頭約30分のみを見た段階での感想であり、作品全体に対する批評家レビューとは区別する必要がある。
映像面では、カメラをブライアンの近くに置き、主人公が注意を向けた方向へ視点が動く撮影方法が採用された。クレッガーによると、エイブラムスが右を向けばカメラも右へ動くよう、俳優とカメラオペレーターの動きを細かく同期させたという。
観客が離れた場所から状況の全体像を把握するのではなく、ブライアンとほぼ同じ範囲の情報を受け取りながら危険に直面する構成だ。プレイヤーの操作に応じて視点が動くゲームの情報処理構造を、俳優の注意とカメラの動きを連動させることで映画へ置き換えている。
公開済みの映像には、主観視点を取り入れた場面も含まれている。新しい環境へ移動し、障害に遭遇し、利用できる道具を探すという流れと組み合わせることで、ゲームの操作そのものではなく、その進行のリズムや情報の与え方を映像で表現しようとしている。
■グリーンハーブやタイプライターも登場
作中には、ゲームでおなじみのグリーンハーブ、救急スプレー、タイプライターなども登場する。タイプライターはシリーズの一部作品で進行状況を保存する際に使われてきたため、ゲームを知る観客には、その配置自体がシリーズとのつながりを示す要素となる。
こうした小道具は、ゲームの場面を再現するためだけではなく、物語が展開する環境の一部として配置されている。予備知識のない観客には不穏な世界を構成する道具として、ファンにはゲームを遊んだ記憶を呼び起こす要素として機能する。
クレッガーが目指したのは、特定作品の筋書きを順番に再現することではなく、『バイオハザード』を遊ぶときの感覚を映画の構造や視点へ置き換えることだ。一般人であるブライアンの判断や反応を中心に据え、限られた道具を使いながら未知の危険へ進むというシリーズの発想を物語へ組み込んでいる。
本作は米映画協会から、「全編にわたる強い流血を伴う暴力、残虐描写、言語表現」を理由にR指定を受けた。日本国内の映倫による区分は、9月8日時点で公式には確認できない。
■続編は未発表、監督は新たな構想にも言及
北米での公開前予測では、初週末の興行収入が3500万ドル前後となり、前売り状況などによっては5000万ドルに達する可能性があると報じられている。1ドル=154円で換算すると、約53億9000万円から約77億円に相当する。ただし、いずれも公開前の予測であり、実際の興行成績ではない。
シリーズの次回作やクレッガーが関与する続編について、ソニー・ピクチャーズなどから正式な発表は出ていない。クレッガーは本作を一作完結として製作したと説明する一方、完成後には新たな物語のアイデアが生まれたとも語っている。
したがって現時点で確認できるのは、本作が単独で成立する物語として作られたことと、クレッガーが別の既存フランチャイズ映画を手掛ける意向を否定していることまでだ。『バイオハザード』の世界で再び作品を作る可能性については完全には否定しておらず、今後の展開は公開後の反応や製作会社の判断を待つことになる。
映画『バイオハザード』は、2026年9月17日にFantastic Festでガラ上映され、翌18日に米国でIMAXを含む劇場公開を迎える。日本では10月9日に全国公開される。日本での上映方式やデジタル配信、ストリーミング配信の日程は、9月8日時点で発表されていない。
元記事: Resident Evil 2026: Cregger Closes Door on Sequels as IMAX Opening Looms
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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