新登場「オルカン高配当」 普通のオルカンとの違いと両方持つ意味

2026年9月1日 21:39

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 三菱UFJアセットマネジメントは2026年9月30日、「オルカン高配当」を設定し、運用を始める。全世界の高配当株に投資する商品だ。名前は似ているが、普通のオルカンとは投資銘柄や費用、分配方針が異なる。

■「オルカン高配当」とは

 オルカン高配当は「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型/資産成長型」の愛称だ。2本のファンドからなり、いずれもNISAの成長投資枠の対象となる。

 配当払出型は年4回決算し、原則として経費を差し引いた配当等収益の全額を分配する。保有口数を売却せずに現金を受け取れる一方、分配金を支払った分だけ基準価額は下がる。

 資産成長型は年1回決算する。信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑える。現金が必要な場合は、自分で一部を売却することになる。

■オルカン高配当と普通のオルカンの違い

 普通のオルカンは全世界の大型株と中型株へ幅広く投資する。オルカン高配当は、高い配当利回りに加え、配当の持続性や財務の健全性などで銘柄を絞り込んでいる。

 2026年7月末時点で、普通のオルカンが連動する指数は2,460銘柄、オルカン高配当が連動する指数は713銘柄で構成される。両指数の上位10銘柄に重複はない。普通のオルカンではエヌビディアやアップル、オルカン高配当ではエクソンモービルなどが上位を占める。

 指数の配当利回りは、普通のオルカンが1.59%、オルカン高配当が3.27%だった。ただし、米ドルベースの指数データであり、実際に受け取れる分配金利回りではない。

 信託報酬の上限は、普通のオルカンが年率0.05775%、オルカン高配当が年率0.165%だ。オルカン高配当は約2.9倍となる。いずれも純資産総額に応じて料率が下がる。

 過去10年間の年率リターンは、普通のオルカンが12.86%、オルカン高配当が10.12%だった。いずれも米ドルベースで配当込みの指数データだ。高配当だから資産全体も増えやすいとは限らない。

■オルカン高配当と普通のオルカンを両方持つ意味

 両方を持つ場合、高配当株の比重を意図的に高めることになる。高配当指数は、普通のオルカンが連動する指数をもとに銘柄を選ぶため、分散先が大きく増えるわけではない。

 定期的に分配金を受け取りたい場合は配当払出型、分配を抑えながら高配当株へ投資したい場合は資産成長型が選択肢となる。高配当株を増やしたいという目的がなければ、普通のオルカン1本を基本に考えてもよいだろう。(記事:中村葵・記事一覧を見る

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