イーディーピーがストップ高、年初来高値を更新 新株予約権の行使完了で需給好転

2026年2月6日 18:13

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 イーディーピー(7794・東証グロース)が、需給面の転換点と材料の再評価を背景に急速な動きを見せている。2月6日の終値は、前日比150円(16.72%)高の1,047円とストップ高に到達し、年初来高値を更新した。出来高は7,269,200株、売買代金は7,103,722千円と商いも膨らみ、これまで停滞していた同社株に短期資金が一気に流れ込んでいる。

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 市場では、人工ダイヤモンド関連の中心銘柄として改めて位置付ける向きがあり、値動きが市場心理をさらに刺激する循環に入った。

 足元の上昇を支える直接材料は、需給懸念の後退だ。会社側の開示によれば、行使価額修正条項付新株予約権の大量行使が完了し、潜在株の供給を意識した売り圧力が一巡したとの受け止めが広がった。これは単発型の材料に分類されやすいが、上値を抑えてきた「重し」が外れた意味は大きい。

 一方、産業技術総合研究所(産総研)との共同研究成果として、ダイヤモンド/シリコン複合ウエハの製造技術を確立したとする発表は、今後の進捗や追加情報が出やすい継続型の材料である。市場が注視しているのは、技術の実用化・事業化に向けた具体の道筋であり、今後の研究開発や設備投資計画の進展に注目だ。

 また市場心理を押し上げているのが、日米合意に基づく対米投融資の第1号案件に、人工ダイヤモンド生産計画が含まれるとの観測である。ただし、同社が選定されたかどうかは未公表であり、現段階では思惑の域を出ない。公式情報が出れば材料が継続型に格上げされる一方、裏付けが得られないまま株価だけが先行すれば、期待剥落で反動が出やすい。

 次の大きな分岐点は、2月12日に予定される第3四半期決算である。足元はテーマと需給が先導しているだけに、決算で赤字縮小や新事業である宝石用ダイヤ販売の進捗がどの程度示されるかが注目される。とりわけ、足元で現金を生み得る宝石用ダイヤの販売がどこまで赤字を相殺しているかは、株価の持続性に直結しやすい。

 需給シナリオの観点では、過去の高値圏から大きく調整した経緯と、2025年12月19日につけた安値360円からの反転が市場心理を強く刺激している。反面、過去の高値圏で形成された“しこり”が上値に残る可能性もあり、勢いの持続には需給の裏付けが欠かせない。

 今後上値を追う展開になるには、決算が市場の想定を上回る形で示されるかが第一の焦点である。加えて、行使完了後も出来高が細らず回転が維持されるかも重要になる。一方で、短期の熱が強い局面ほど、材料出尽くしによる「事実売り」には警戒が必要だ。

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