シャープ、豪ESI社とフロー型亜鉛空気電池で連携、脱炭素へ次世代蓄電池開発加速

2025年10月2日 16:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■クイーンズランド州政府支援のもと、技術融合で研究開発を強化

 シャープ<6753>(東証プライム)は10月2日、オーストラリアのESI社との間で、フロー型亜鉛空気電池の開発連携に関する覚書を締結したと発表した。両社はクイーンズランド州政府の支援のもと、再生可能エネルギーの大容量貯蔵に向けた新型蓄電池の共同開発を進める。ESI社は鉄フロー電池の技術を持ち、同社との技術融合によりシャープの研究開発を加速する。

 シャープは2022年より環境省支援の事業にて、亜鉛を用いた低コスト・大容量かつ安全性の高いフロー型亜鉛空気電池の開発を進めてきた。従来の蓄電池に比べて発火リスクが極めて低く、再エネ導入の拡大に資する次世代エネルギー貯蔵技術として期待されている。今回の協業では、鉄を用いたESI社の技術と亜鉛を用いるシャープの技術との親和性を活かし、互いのノウハウを補完し合う。

 今後は、研究開発のみならず、生産体制やサプライチェーンの構築も視野に入れた包括的な協力体制を築いていく方針である。さらに、日本およびオーストラリアの学術・産業界との連携も深めることで、グローバル市場におけるフロー電池ビジネスの展開を加速し、カーボンニュートラル社会の実現に寄与するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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