米国株見通し:底堅い値動きか、CPIにらみ動きづらい

2024年3月11日 14:07

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記事提供元:フィスコ

*14:07JST 米国株見通し:底堅い値動きか、CPIにらみ動きづらい
(13時30分現在)

S&P500先物      5,182.00(-10.50)
ナスダック100先物  18,236.25(-61.00)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は60ドル安。長期金利は底堅く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ


8日の主要3指数は3日ぶり反落。序盤のプラスを維持できずに弱含み、ダウは68ドル安の38722ドルで取引を終えた。この日注目された雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を大幅に上回ったが、失業率は昨年10月以来の3.9%に悪化し、平均時給は低下の市場観測を下回った。それを受け長期金利は失速し、買いが強まる場面もあった。ただ、エヌビディアに強まった調整売りが他のセクターに波及し、相場は圧迫された。


本日は底堅い値動きか。前週のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長によるややハト派的な議会証言や強弱まちまちの雇用統計を消化し、材料難のなか方向感を欠く展開となりそうだ。次の注目材料となる2月消費者物価指数(CPI)は総合が前回から横ばい、コア指数は伸びの鈍化が予想され、様子見ムードが広がりやすい。金利高を抑えられればハイテク関連への買いが相場を支えるとみられるが、CPIをにらみ動きづらいだろう。《TY》

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