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医療関連業界に身を置く、昨年「小さく生まれた」GENOVAに大きく育つ可能性を覚える理由
GENOVA(東証グロース。以下、ジェノヴァ)は、昨年12月23日に上場した。公開価格1800円に対し、初値は1760円。公開当日に1996円まで買われたが、さて「小さく生まれて大きく育つ」企業と成りうるのか。
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上場前の2022年3月期は「27.4%増収、32.0%営業増益、9.0%最終増益」。上場直後の前23年3月期は「35.6%増収、64.4%営業増益、83.6%最終増益」。
そして今3月期は、「30.2%の増収(84億8200万円)、27.3%の営業増益(22億700万円)、19.4%の最終増益(15億500万円)」計画で立ち上がった。開示済みの第2四半期は中間期予想「売上高:39億2100万円、営業利益:8億4800万円、純益:5億7800万円」に対し「39億800万円、9億6900万円、6億2000万円」と、期待を抱かせる推移を示している。
ジェノヴァの業務内容は、2つに大別される。
★メディカルプラットフォーム事業: 正しい病への予防情報(メディカルドック)。具体的には医師が監修する(同社には10名の医療アドバイザーが在籍)医療記事情報。著名人を含む闘病体験記。未病への取組記事。オンライン診療の相談サービスetc。6000以上の記事が配信されている。そして「医師・医療機関紹介」(ジェノヴァの一方の収入源)。
★スマートクリニック事業: 一口で言えば医療機関の効率化を、患者の容易な受診を促すビジネス。例えば病院の自動受付精算機(ノモカスタンド)やモノカレジ(スマートレジ)。受信希望者が、容易に予約が取れるクリニックボット。
私事だが通院中の所沢T病院では診察を終え受付に医師から手渡された書類を渡すと、あとは受け取った番号札を手に「何番までの方、精算機でお支払いを」というディスプレイの表示を待ち支払いを済ますだけ。便利を覚えている。
ジェノヴァではスマートクリニック事業の機器について自社販売に加え、販売先代理店の開拓を打ち出している。道筋はついた、という自信のなせる業か?・・・。また新商材として1000人以上の医師が監修した、医療サービス情報のデータベースを活用したAIサービスを準備していると発信している。
本稿作成中の時価は1500円台半ば。昨年5月12日の1168円まで調整し、一転6月19日に2478円まで買われその利食い場面。地相場入りと断言したいところだが・・・業績動向を確認しつつ、株主還元策の方向を見定めるのも一法か。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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