横浜・みなとみらいに専門学校やホテルの新複合施設、ケン・コーポなど事業予定者に

2024年2月11日 17:15

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開発計画の完成イメージ(三井住友ファイナンス&リース発表資料より)

開発計画の完成イメージ(三井住友ファイナンス&リース発表資料より)[写真拡大]

  • 開発計画地の地図

 横浜市が公募したみなとみらい21中央地区60・61街区(西区みなとみらい)の事業予定者に、ケン・コーポレーション、SMFLみらいパートナーズ、鹿島建設、岩崎学園の4社が選ばれた。SMFLみらいパートナーズを戦略子会社とする三井住友ファイナンス&リースが明らかにした。今後、横浜市と開発協議を進め、商業施設、専門学校、ホテル、オフィスなどから成る複合施設の2029年度開業を目指す。

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 複合施設は、世界最大級の音楽専用施設「Kアリーナ横浜」があるミュージックテラスの隣接地約2万3,000平方メートルに整備する。鉄骨地下1階、地上13階延べ約2万6,000平方メートルの西棟、鉄骨地下1階、地上27階建て延べ約12万9,000平方メートルの東棟から成る。西棟は専門学校、東棟は商業施設、オフィス、ホテル、美術館が入居する計画。

 施設は用途別に分節してオープンスペースを設け、回廊やデッキで接続する。これにより、歩行者が施設内外を自由に通行できるようにし、連続性を持つ街並みを形成、地域のにぎわいを創出する。工期は2026~2029年を予定し、西棟が2028年、東棟が2029年の完成を目指している。

 計画地は市有地。横浜市が2023年4月から開発事業者を募集したところ、3件の応募があった。提案内容を審査した結果、ケン・コーポレーションを代表企業、SMFLみらいパートナーズなど3社を構成企業とするグループの提案が、街区全体の回遊性向上、にぎわいの創出を期待できるとして事業予定者に選ばれた。基本計画協議や必要な手続きを進めながら、1年以内に土地売買契約を結ぶ。

 みなとみらい21は横浜市の西区と中区にまたがり、横浜港に面した再開発区域。首都圏の新都心として開発が続いている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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