コンチネンタルタイヤ、2024年3月以降にタイヤを値上げ 原材料高騰など影響

2023年12月31日 15:46

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 コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格について、夏用タイヤ・オールシーズンタイヤを2024年3月1日より、冬用タイヤは2024年7月1日より、それぞれ改定する。タイヤの原材料価格に加えて、生産や供給に関わるエネルギー費などが依然として高値で推移していることが要因となる。

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 タイヤは知っての通り、石油製品である。原料である石油の高騰が続く中では、生産コスト増が避けられない。製造に関わるエネルギーコスト増も影響しており、コスト削減など企業努力だけではコスト増の吸収が難しくなっている。

 コンチネンタルタイヤでは、2022年4月と11月に全商品を対象とした値上げを行い、2023年も4月に夏タイヤ・オールシーズンタイヤを、7月に冬タイヤを値上げしており、今回の値上げにはこれに続くこともとなる。今回の平均改定率は5%となる。

 タイヤの原材料には、天然ゴム、合成ゴム、カーボンブラック、スチールコードなどがあり、天然ゴムはブラジルやインドネシアなどの熱帯地域で栽培されるゴムノキの樹液から抽出される。だが天然ゴムの生産にも原油を使用しているため、原油高騰の影響を受けてしまう。

 合成ゴムは原油を蒸留して作るナフサを使うため、タイヤは原油高騰をもろに受ける産業と言えるだろう。

 さらにタイヤは製造過程でもエネルギーとして原油を使用するわけだが、タイヤを輸送するにも軽油やガソリンを使うため、原油コスト増は避けられない。

 さらに付け加えると、最近話題になっている再生可能エネルギーが、タイヤ価格を押し上げている。発電コストは再生可能エネルギーのほうが化石燃料を使うより高くなるため、現在の政策自体がタイヤ高に影響していると言える。

 これらの要因から、タイヤメーカーは生産コスト増の影響を受けており、コンチネンタルタイヤ以外の他メーカーもその圧力にはさらされることとなる。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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