米国株見通し:上げ渋りか、タカ派後退で売り縮小

2023年12月4日 13:39

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記事提供元:フィスコ

*13:39JST 米国株見通し:上げ渋りか、タカ派後退で売り縮小
(13時30分現在)

S&P500先F物     4,595.00(-5.75)
ナスダック100先物  15,974.75(-49.00)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は2ドル安。長期金利は下げ渋り、本日の米株式市場はやや売り先行となりそうだ。


1日の主要3指数は堅調。軟調地合いから切り返しナスダックは3日ぶりに反発、ダウは294ドル高の36245と4日続伸で年初来高値を連日更新した。この日発表されたISM製造業景況感指数は前回同様、50を下回った。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は講演で利下げの可能性について否定的な見解を示した。ただ、これまでの引き締め姿勢を後退させたと市場に受け止められ、幅広い買いが指数を押し上げた。


伸び悩みか。ブラックアウト期間に入り、金融政策をめぐる思惑が交錯しそうだ。FRB当局者による相次ぐハト派寄りの見解を受け、引き続き買いが入りやすい。早ければ来年春先の利下げ開始が予想され、金利安が続けばハイテクをはじめ幅広い買いが続く。ただ、主要指数の足元の強含みにより過熱感から利益確定や持ち高調整の売りが見込まれる。また、ハマスとイスラエルの戦闘再開が嫌気され、一段の買いを抑制する要因となる。《TY》

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