18日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、安踏7.4%下落

2023年4月18日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、安踏7.4%下落
18日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比131.94ポイント(0.63%)安の20650.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が53.25ポイント(0.75%)安の7002.91ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1097億2020万香港ドルに縮小している(17日は1365億7930万香港ドル)。


中国経済回復ペースの鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された経済指標では、第1四半期GDP成長率や3月の小売売上高は予想を上回ったものの、3月の鉱工業生産や1〜3月の固定資産投資などは予想に届かなかった。また、1〜3月の不動産開発投資はマイナスが継続。投資全般が減速する中、市場関係者の一部は「中国経済の持ち直しに、力強さがみられない」と指摘した。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が7.4%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%安と下げが目立った。安踏に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資計画が売り材料視されている。


セクター別では、中国の発電が安い。華潤電力HD(836/HK)が4.5%、華電国際電力(1071/HK)が4.3%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.9%、華能国際電力(902/HK)が1.8%ずつ下落した。


デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターもさえない。碧桂園HD(2007/HK)と合景泰富地産HD(1813/HK)がそろって1.7%安、龍湖集団HD(960/HK)が1.6%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が2.8%安、融創服務HD(1516/HK)が2.3%安で引けた。


半導体セクターも売られる。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.2%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.9%安、華虹半導体(1347/HK)が2.0%安、晶門半導体(2878/HK)が1.9%安で取引を終えた。


他の個別株動向では、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が5.3%安。1〜3月期の収益減少が嫌気されている。


半面、中国保険セクターはしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.3%、中国人寿保険(2628/HK)が2.8%、中国平安保険(2318/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.5%ずつ上昇した。


一方、本土市場は小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の3393.33ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。銀行・保険株、エネルギー株、ITハイテクとインフラ関連の一角も買われた。半面、不動産開発関連は安い。医薬品株、公益株、素材株、半導体株も売られた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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