飲食店状況の指標企業:シンクロ・フードの現状が教えてくれていること

2023年4月1日 09:35

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飲食店ドットコム店舗物件探しの画面イメージ。(画像: シンクロ・フードの発表資料より)

飲食店ドットコム店舗物件探しの画面イメージ。(画像: シンクロ・フードの発表資料より)[写真拡大]

 シンクロ・フード(東証プライム)。飲食店向けに求人・店舗・食材などの情報サイトを展開している。収益動向はコロナ状況を如実に反映している。

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 2021年3月期は「1億6900万円営業損失、1億7700万円最終赤字」。それが22年3月期は「64.8%増収、4億5000万円の営業利益、3億3900万円の最終黒字」に浮上。そして今3月期は「17.4%増収、4.3%営業増益、0.1%最終増益」計画立ち上がり、中間期開示と同時に「47.1%の増収(28億8000万円)、84.4%の営業増益(8億3000万円)、71.4%の最終増益(5億8000万円)」に、大幅に上方修正。

 決算資料などを読み込むと修正について「全国的に感染者数が大きく減少していることや、5月8日に感染症法上の分類が5類に移行することなど、飲食業界に対して追い風となっている」とした上で、「新たな求職者獲得のためのSNS広告投資や、新規事業推進のためのマーケティング投資等の戦略投資を吸収しながら売上・利益が当初予想を上回って推移しているため」と言及している。

 言い換えれば引き続きシンクロ・フードの収益動向が着実な歩みを続けていくことは、コロナ問題の一層の和らぎを意味する。注目した「指標企業」と言えよう。

 上方修正後の第3四半期も新計画に対し、「売上高:73%、営業利益:78%、最終利益:75%」の実績で通過。第3四半期を改めて確認してみると、こんな状況。

★「メディアプラットフォーム事業」: 店舗情報・食材情報を提供する「飲食店ドットコム」は出店開業・改装・業態変更等の動きが上半期に引き続き回復傾向。サービスを提供する側の不動産事業者や内装関連事業者は、3.3%増の4784社に。伴い22年12月末の登録ユーザー数は、前年同期比12.8%増の25万7359件となった。同社の収入源となる求人掲載・広告料も加速。結果、同事業は売上高57.5%増の19億7058万円/セグメント利益131.2%増の6億2193万円。

★「M&A仲介事業」: 飲食店の事業譲渡や株式譲渡を行うM&A仲介と、居ぬき譲渡のサポートサービスが2本柱。20.2%増の売上高1億3493万円、268.5%増のセグメント利益2653万円。

 本稿作成中の時価は400円台前半から半ば。昨年来高値(11月:587円)から24%方整理が進んだ水準にある。そろそろの感・・・。前期のROE12.6%に対し今期予想は15.3%。食指が動く向きも少なくないのではないか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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