ヨコハマタイヤ、4月から国内用タイヤを値上げ 平均7% 冬用は8月に

2023年2月14日 11:25

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 横浜ゴムは10日、国内で販売する夏用、冬用とオールシーズンタイヤ、さらにそれに付随するチューブやフラップを値上げすると発表した。

【前年にも】主要タイヤメーカー、9月以降に再値上げ 4月の値上げに続き

■ヨコハマタイヤが値上げ
 今回の値上げの原因は、タイヤの原材料であるゴムに加えて、電気代や輸送費など供給に関わるエネルギー費が高騰したためだ。企業努力だけでは値上げを回避できなくなっとしている。

 自動車業界では、自動車の作動やシステム管理を行うコントロールユニットなどに多く使われている半導体の生産が追いつかず、価格も高騰。納期の遅れや自動車価格の値上げなど、多くの影響が出ている。

 横浜ゴムは直近で、2017年4月に平均6~7%値上げした後、10月に平均5%の値上げをしたが、これは冬用タイヤのみだった。続いて2019年8月に平均3%、そして2022年に入り、4月に夏用タイヤ、7月に冬用タイヤを平均9%、10月にも平均8%値上げしている。

 今回の値上げは、夏用タイヤ、オールシーズンタイヤ、チューブ、フラップが4月、冬用タイヤは8月を予定している。改定率は平均7%だ。改定率は商品によって異なるため、確認が必要である。

 ADVANやBluEarthをGRカローラやプリウス、プリウスPHEVなどに新車装着することが多いトヨタなど、自動車メーカーにもタイヤの値上げは影響があるかも知れない。新車価格にそのまま反映される場合、車両価格そのものが値上げされる可能性もある。

 なおヨコハマタイヤでは、1月に女優の吉岡里帆をイメージキャラクターに据え、「雨に強いヨコハマ」の新テレビCM放映を開始している。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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