ドル円は、米消費者物価指数の結果次第で、乱高下する展開となりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2023年1月12日 17:46

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記事提供元:フィスコ

*17:46JST ドル円は、米消費者物価指数の結果次第で、乱高下する展開となりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のドル円について、『米消費者物価指数(CPI)の結果次第で、乱高下する展開となりそうだ』と述べています。

続けて、『2023年年明けは日本市場が休場ということもあり、薄商いの中を一時129円49銭まで円高が進んだ。昨年12月20日に決定された日銀金融緩和政策の修正観測が根強く残っていることに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の利上げペースが鈍化するとの思惑が重なったことが背景にあろう。4、5日は堅調な米経済指標を受けて133円台に反発した』と伝えています。

次に、『先週6日に発表された2022年12月米雇用統計では、非農業部門就業者数が22万3000人増加し、堅調な雇用の伸びが判明した。失業率も3.5%に改善した。しかし、時間当たり平均賃金の伸びは前月比および前年同月比ともに鈍化した』と述べ、『強弱入り混じった結果となり、ドル売りも限定的だったが、その後発表された12月米ISMサービス業購買担当者景況指数(PMI)が49.6と、2020年5月以来2年7カ月ぶりに節目となる50を割り込んだことがドルを大幅に押し下げた』とし、『FRBの利上げの影響がようやく経済に及び、利上げサイクルが停止に近づいているという市場の観測を支えるものとなったようだ。これを受けてドル円は132円前半まで下落した』と言及しています。

陳さんは、『12日に発表される22年12月米CPIが、インフレの高まりを示す内容となれば、FRBによる利上げ長期化観測が再燃し、ドル買い・円売りの動きが強まるだろう。逆に、インフレが低下している内容であれば、FRBによる利上げペースが鈍化するとの見方からドル売りが強まるだろう。そのため、一時的な上下幅の大きい展開が見込まれる』と考察しています。

こうしたことから、ドル円の今週のレンジについて、『129.00~135.00円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月11日付「ドル円の予想(1月10日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《FA》

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